プロ直伝!小さな蜂の巣を100均グッズで安全に駆除する3つのステップを紹介

害虫駆除

「2階の軒下に小さな蜂の巣ができている」
「業者に頼みたいけど、頼み方や相場がわからない」
突然、家の軒下に小さな蜂の巣を見つけてドキッとしたことはありませんか?他の人なら見逃すような目立たない場所に、握りこぶし大の蜂の巣を見つけたら要注意です。駆除したいけれど、専門業者に頼むべき?それとも自分で何とかできる?と、判断に迷っている真っ最中ではないでしょうか。

私も先日、ベランダで洗濯物を干していたら、小さな蜂の巣を発見してびっくり!「自分で何とかできるかな?」と思いつつも、子どものことを考えると少し不安に……。
この記事では、忙しい方でもすぐに実践できて、小さい蜂の巣を安全かつ簡単に駆除する方法をご紹介します。ご家族やお子さんの安全を第一に考えながら、100円ショップグッズをメインにハチの巣を駆除する方法や、再発防止のためのテクニックもお伝えするので、ぜひ読んでみてくださいね。

プロの知恵と、実際に駆除した経験を持つ筆者の体験談を交えて、速やかに蜂の巣を駆除できるはずです。この記事ではハチや巣の写真を掲載していますので、苦手な方は注意してください。それではまいります!

小さな蜂の巣、自分で駆除できる?業者に頼むべき?見極めのポイント

小さな蜂の巣、自分で駆除できる?業者に頼むべき?見極めのポイント

結論から言うと、小さい蜂の巣なら自分で駆除できる可能性はあります。以下のポイントをチェックして、自力駆除できるか見極めてみてください。

  • 巣の大きさ: 硬式野球ボールサイズ以下(直径7cm以下)なら自力駆除の候補に。直径10cm以上の大きな巣は迷わずプロに!
  • アシナガバチの小さい巣なら、比較的安全に駆除できます。しかしスズメバチの場合は必ずプロにお願いしましょう。
  • 巣の場所: 手の届く高さなら自力駆除できる可能性あり。2階の外壁などの高所や危険な場所ならプロの出番です。
  • 家族の状況: 小さな子どもがいたり、アレルギーがある人がいる家庭では、安全のためにプロに依頼するのがベスト。
  • 自信と経験: 正直な話、少しでも不安や迷いがあれば、プロに任せるのが賢明です。

私の場合、去年は蜂の巣がつくられた翌日、まだ巣が小さい状態で気づきました。手の届く場所だったので、子どもを室内に待機させ、慎重に駆除しました。でも、正直ヒヤヒヤしましたよ!

安全第一!蜂の巣を自分で駆除する前に知っておくべき3つのこと

安全第一!蜂の巣を自分で駆除する前に知っておくべき3つのこと

小さな蜂の巣を見つけると、びっくりしてすぐに駆除したくなりますよね。でも、慌てて駆除する前に、ちょっと待って!蜂の種類によって対応が変わってくるんです。

蜂の種類を見分けよう:自力駆除できる蜂、できない蜂

3〜5月頃の小さなアシナガバチの巣であれば、自分で何とかできる可能性があります。ただし、巣の大きさが硬式野球ボールサイズ以下(直径7cm以下)で、なおかつハチの数が少ない場合に限ります。一方で、直径10cm以上の巣やスズメバチの巣は、凶暴なハチが襲ってくる可能性があるため危険です。スズメバチは攻撃性が高く、他のハチと比べてハチ毒も強いので、刺されると命に関わる危険があります。必ずプロにお願いしましょう。

  • アシナガバチ:黄色い脚と細長い体で、足を下げてフラフラと飛ぶ。灰褐色のシャワーヘッド状など。
  • スズメバチ:濃いオレンジ色のずんぐりした体で、まっすぐに飛ぶ。巣はマーブル模様のフラスコ型やボール型など。

なお、スズメバチの駆除では自治体が業者の手配をしてくれたり、防護服を貸し出してくれることがあります(自費の場合と、費用不要の場合、両方があります)。一方でアシナガバチの駆除には対応していないことが多いです。

蜂の種類がわからなくて不安なときは、写真を撮って専門家に相談するのがおすすめです。民間のハチ駆除業者に依頼すると、当日中に迅速に対応してくれ、再発防止処理まで行ってくれるだけでなく、1週間のアフターフォローもつくため安心ですよ。安全第一で、自信がないときは迷わずプロの力を借りましょう!

子どもの安全を確保:駆除中の注意点

蜂の巣駆除は、肌の露出を避け、部屋の電気を消した状態で進めます。安全確保のため、お子さんが刺されないよう、巣から離れた室内など、ハチが入らない場所で待機してもらいましょう。「ママが作業する間は、お部屋でお絵かきしていようね」などと声をかけて、鍵をかけた安全な場所で待っていてもらいましょう。外で作業する場合は、近所の子も含めて、みんなに「蜂の巣があるから近づかないでね」と優しく、けれどしっかりと伝えることが大切です。

アレルギーリスクを把握:家族の安全チェックリスト

最後に、絶対に忘れてはいけないのが、家族のアレルギーチェックです。
「うちの家族、蜂アレルギーあったっけ?」と思い出してみてください。もし誰かに蜂のアレルギーがあったり、過去にスズメバチに刺されたことがある場合は、アナフィラキシーショックの危険があるため、自力駆除を避けましょう。1度も刺されたことがなくても、知らないうちにアレルギーになっていることもあるので、念のため家族全員で血液検査で確認しておくといいですよ。私自身、夫が以前スズメバチに刺されたことを思い出して、ヒヤッとしました。家族の安全が何より大切ですからね。

準備編:100円ショップで9割そろう!駆除グッズリスト

準備編:100円ショップで9割そろう!駆除グッズリスト

蜂の巣駆除では、トレーナーにジーンズ、長靴など、厚手かつ長袖の服を着用しましょう。そのうえで、次の防護グッズでしっかりと防護すれば完璧です。この記事で紹介する準備物は、100円均一で9割そろえられるのでおすすめです!

防護グッズ

●虫除けネットつき帽子(できれば黒以外)
●タオル(首に巻く用)
●軍手(2枚重ね)
●雨合羽
●脚カバー・ロング靴カバー

駆除・清掃用グッズ

●エアゾールタイプのハチ駆除スプレー(ホームセンターなどで購入)
●園芸用ハサミ
●箒とちりとり
●可燃ごみ袋

※商品の在庫は店舗や時期によって異なります。取り寄せたい場合は最寄りの店舗に問い合わせてみてください。

ハチ駆除スプレーのみ、ホームセンターなどで1,000〜2,000円ほどのものを購入しましょう。なお、蜂は黒色のものを攻撃対象と認識するため、なるべく白色の服を着用し、髪や目をしっかりと守って駆除することが大切です。

プロ直伝!超時短蜂の巣駆除3ステップ

プロ直伝!超時短蜂の巣駆除3ステップ

準備ができたら、いよいよ駆除開始です。駆除方法を3ステップでお伝えします。

【開始編】夜9時以降にハチ駆除を開始

ハチ駆除の時間帯は日が沈んだ夜の9時以降がベストです。なぜかというと、日中飛び回っていた蜂たちが巣に戻り、休んでいる時間だからです。日中に駆除すると、外から戻ってきたハチが巣がないことに気づき、凶暴になったり、再び巣をつくる可能性が高くなります。

ハチは灯りに寄ってくる習性があるため、窓を閉めて作業するのがおすすめです。家から離れた場所で、真っ暗だと作業しにくいので、懐中電灯を用意するのを忘れずに!

【駆除編】5分でできる!安全なハチ駆除

さて、いよいよ駆除の時間です。蜂の巣から1メートルほど離れた場所から、巣穴に向けて市販の蜂駆除スプレーを10〜30秒噴射します。その後、巣からハチが出てきた場合は個体に向けてスプレーを噴射し、念のため、巣の周りにもスプレーしておきましょう。巣からハチが出てこなくなったら、その日の作業は終了です。

【後処理編】翌朝、きっちり清掃

翌朝、園芸用ハサミで巣を切り落とし、箒とちりとりで清掃します。ハチの個体や巣は可燃ごみの袋に入れて処分しましょう。これで、作業は完了です!

万が一刺された場合の対処法

万が一刺された場合の対処法

もしもハチに刺された時は、落ち着いて深呼吸しましょう。大声を出したり大きな身振り手振りをするとハチを刺激し、逆効果となりますので、以下の手順で冷静に対処してみてくださいね。

ハチから20メートル以上離れて、安全な場所へ移動しましょう。蜂が近くにいる可能性があるので、急いで室内に入りましょう。
➋ 刺された部位を水で洗い流します。もし針が残っていたら、ピンセットで取り出します。
➌ 患部を水で洗い、氷や冷たいタオルで冷やします。痛みと腫れが和らぎますよ。
抗ヒスタミン成分が含まれる市販薬を塗ると、かゆみが軽減されます。救急箱に常備しておくと安心です。

2回目のハチ刺されや、具合が悪くなったときは、アナフィラキシーショックの危険があります。仰向けで横になって10〜30分ほど待ち、回復しない場合は速やかに最寄りの病院で診察を受けてくださいね。

おすすめのハチ駆除業者

再発防止:同じ場所に巣をつくらせない方法

再発防止:同じ場所に巣をつくらせない方法

さて、蜂の巣を駆除できたら一安心……ではありません!ハチには「帰巣本能」があり、同じ場所に巣をつくることがあるため、再発防止が大切です。とくに「毎年似たような場所に巣をつくられる」という方は、次の3つの再発防止処理方法がおすすめです。

ハチ避けグッズでハチ避けをする

3〜5月のシーズンには、巣がつくられそうな場所にハチ駆除スプレーを散布することで、予防効果が期待できます。女王蜂を捕獲するため、スズメバチトラップを仕掛けるのも効果的ですが、かえってハチをおびき寄せることにもつながるため、使用場所には気をつけましょう。

蜂の巣の跡には蜂を引き寄せる匂いが残っているので、きれいに拭き取りましょう。巣があった場所はしっかりと掃除し、ジュースをこぼしたままにしない、果物の皮は速やかに片付けるなど、ちょっとした心がけが大切です。

ガーデニングや家庭菜園をしていて、「なるべく殺虫剤を使いたくない」という方は、ハチの嫌いな匂いをしていて、なおかつ自然にやさしい成分の「木酢液」と水を半々で混ぜて吹き付けてみてください。「ハッカ油」も効果的です。

防虫ネットや金網で侵入口を塞ぐ

屋根裏や床下など、建物の中に巣をつくられた場合は、再び巣をつくられないよう、侵入口を塞ぎましょう。具体的には、隙間や通気口をネットやパンチングメタルで塞ぐと、ハチの侵入を防ぎつつ通風を確保できますよ。「費用を抑えてDIYしたい」という場合は、100円ショップで売っている鉢底ネットをハサミでカットし、ダクトテープで固定することで、1年ほどの応急処置になるでしょう。長く侵入口を塞ぎたい場合や、モルタルの外壁に施工する場合は、金網をコーキング剤やコンクリートネイルで取り付ける必要があります。本格的な施工は、プロに依頼しましょう。

香水や柔軟剤を変える

蜂は香水や柔軟剤など、花の香りや甘い匂いを好むため、3〜5月のシーズンには香りの強いものは極力使わないようにしましょう。野山でのアウトドアでは、香水がNGというのはよく聞く話ですよね。ハチは香りを使ってコミュニケーションをとるため、香水や柔軟剤の香りをフェロモンと誤解することがあるのです。とくに初夏から夏にかけては、「ベランダに干した洗濯物の隙間にハチが入り込んで刺された」というケースが増えるため注意しましょう。

ハチは、ミント、シトラス、ハッカなど、ハーブ系の香りを嫌うと言われています。強い忌避効果は期待できませんが、どうしても香水や柔軟剤をつけたい!という場合は、こちらを試してみるのもよいかもしれません。

シーズン中の蜂の巣は、1週間放置すると倍以上に大きくなり、巣の中のハチも増えていきますので、家族の安全のため、巣が小さいうちに駆除しましょう!でも無理は禁物。少しでも不安なら、迷わずプロに相談してくださいね。