乳がん早期発見で生存率90%以上。チェックすべきしこりや初期症状

最終更新日:2023/02/13│公開日:2023/02/13

メディカルちゃん
メディカルちゃん
乳がんって地味に気になるよね。
そうだね。女性の間で増えてるって聞くから、できた場合は早めに見つけて治療したいよね。
友達
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男性医師
男性医師
その考え方は大切ですね。乳がんは進行すると命にかかわりますが、小さいうちに発見すると90%以上の確率でよくなるといわれています。
やっぱり、早期発見・早期治療が大切ですね!
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
今回は早期発見につなげられるように、乳がんの原因や初期症状を解説しますね。
ぜひ、よろしくお願いします。
友達
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もくじ

  1. 多発する年齢は?若いころから知っておくこととは
  2. 乳がんの原因には体質や生活習慣が関係する
  3. 乳がんの症状は見た目やしこりでチェック
  4. 乳がんの検査方法について
  5. 乳がんの治療法3パターン
  6. 乳がんの予防法|生活の中で取り組めることを紹介
  7. 乳がん検診は無料~3000円で受けられる
  8. セルフチェックや検査で乳がんの早期発見

40~50代に多発する乳がんとは

男性医師
男性医師
まず、乳がんについて基本的なことをお伝えしますね。
はい、乳がんについて気になることも多いのでお願いします。
友達
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男性医師
男性医師
乳がんとは、乳腺の組織に発生する悪性の腫瘍です。乳がんのうち約90%は乳管から発生します。
乳管ってどこの部分ですか?
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
乳管は、おっぱいを運ぶための管ですね。おっぱいの出口にあたる乳頭付近にあります。つまり、乳房のなかでも浅い部分で乳がんが発生しやすいと考えられます。
初期症状はあまりないんですよね?
友達
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男性医師
男性医師
そうですね。痛みをあまり伴わないので、初期症状を実感しにくいといえるでしょう。多くの場合、しこりとして発見されます。
しこりが小さいうちに発見できると、治りやすいんですよね。
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
その通りです。90%以上の確率でよくなるといわれています。
その一方で、発見が遅れたり、治療が行われずにがんが進行したりすると、他の臓器に転移します。
男性医師
男性医師
メディカルちゃん
メディカルちゃん
転移ってなんですか?
転移というのは、がん細胞が血液で運ばれて肺や肝臓などの他の臓器にまで広がってしまうことです。
男性医師
男性医師
メディカルちゃん
メディカルちゃん
怖いですね…
転移してしまうと治りづらくなるから、その前にがんを発見したいわけですね。
男性医師
男性医師

乳がん発症は40~50代の女性に多い

男性医師
男性医師
乳がんは40~50代の女性が発症することの多い病気です。また乳がんは女性がかかるがんの中で、最も多い点が特徴。
どれくらいの女性が、がんになるんですか?
友達
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男性医師
男性医師
11人に1人の女性が一生のうちに1度は乳がんになるといわれています。
けっこう乳がんにかかる人は多いわけですね。40~50歳代になったら定期的に検診を受けたり、セルフチェックを行ったりしたほうがいいですね。
メディカルちゃん
メディカルちゃん

がんにかかった後はどうなる?

友達
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もし、がんになったらどうなるか教えいただいていいですか?
乳がんにかかった後は、がんの広がり具合や大きさ、転移の有無などによって予後が大きく異なります。
男性医師
男性医師
男性医師
男性医師
がんが大きい場合や20~30代で乳がんになった場合は、悪化しやすいといわれています。
なるべく早く見つけたいですね。
メディカルちゃん
メディカルちゃん

乳がんの原因には体質や生活習慣が関係する

男性医師
男性医師
乳がんの原因には、遺伝要因と環境要因が関係しています。
遺伝要因って確か、生まれつきの体質のことで、環境要因は生活習慣や食習慣ですね。
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
そのとおりです。遺伝や環境の要因を箇条書きにしてまとめると次のとおりです。

  • 12歳までの早い年齢で初潮を迎えた
  • 閉経の年齢が遅い
  • 出産や授乳の経験がない
  • 初産が30歳以上で年齢が遅い
  • 閉経後の肥満
  • 飲酒する習慣がある
  • 一等親に乳がんになったことがある人がいる
  • 年齢が40歳以上である
  • 乳腺の病気にかかったことがある
  • 高タンパク・高脂質の食事が多い
  • 流産・早産の回数が多い

以上のなかで該当箇所が多い場合は、とくに乳がんには注意した方がよいでしょう。

最近は食事の欧米化で、乳がんになりやすいといわれますよね?
友達
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男性医師
男性医師
そうですね。そのほかにも、晩婚化で妊娠や出産が遅くなったことで、乳がんになる人が多くなったともいわれています。
それと、全体の5~10%の乳がんに遺伝が関係しているそうです。遺伝的要因について、もう少し詳しく説明しますね。
男性医師
男性医師

遺伝性乳がんについて

男性医師
男性医師
親などからの遺伝が原因で発症する乳がんは、遺伝性乳がんと呼ばれます。若いうちに乳がんになった場合は、遺伝性乳がんの可能性があります。
乳がん以外のがんも遺伝するのですか?
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
乳がん以外にも卵巣がんなども、遺伝性乳がんの発症に関係します。ご家族にがんの経験者がいる場合は、若いうちから乳がんに気を付けた方がいいかもしれません。
乳がんになる遺伝子って具体的にどのようなものがあるんでしょうか?
メディカルちゃん
メディカルちゃん

乳がんの原因遺伝子「BRCA遺伝子」

男性医師
男性医師
乳がんの原因遺伝子は、BRCA遺伝子と呼ばれます。また乳がんや卵巣がんになりやすい体質のことを「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」と呼びます。
BRCA遺伝子を持っていると、どれくらいの確率で乳がんになるんですか?
友達
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男性医師
男性医師
乳がんだと50-60%、卵巣がんだと20-40%とされています。また遺伝子自体は、性別に関係なく50%の確率で子どもに遺伝しますよ。

遺伝性乳がんへの対策

メディカルちゃん
メディカルちゃん
遺伝性乳がんって、怖いなーと思ったのですが、対策はないのでしょうか?
遺伝性乳がんの対策として、リスク低減手術や検診を受ける方法があります。
男性医師
男性医師
男性医師
男性医師
BRCA遺伝学的検査(血液検査)を行いHBOCが確定診断された方は、リスク低減手術を保険適用で受けられますよ。
じゃあ、まずは血液検査を受けた方がいいですね。
友達
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遺伝や生活習慣以外の注意すべき要因

男性医師
男性医師
遺伝や生活習慣以外にも、女性ホルモンのエストロゲンが乳がんの発症に深く関係しているといわれています。
エストロゲンがどのようになったら、乳がんになりやすいのですか?
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
エストロゲンを追加するなどして、体内濃度が高くなった場合は乳がんになりやすくなるようですね。たとえば、経口避妊を使用したり、閉経後に女性ホルモン補充療法を受けたりした場合は、乳がんのリスクが高くなるといわれています。

乳がんの症状は見た目やしこりでチェック

男性医師
男性医師
気になる乳がんの症状について解説しますね。次の症状がある場合は、病院にいって乳がんの検査を受けた方がよいでしょう。

  • 乳房や乳房の周辺、脇の下にしこりがある
  • しこりは痛みがなく、硬い
  • 乳房の皮膚がえくぼ状になる
  • 乳頭から分泌物が出る
  • 乳房が腫れる
  • 乳房の周りのリンパ節が腫れている
  • 乳房の皮膚がただれる
  • 左右で乳房の形に差がある

ただ以上の症状があったからといって全て乳がんというわけではありません。乳腺症や線維腺腫などの良性腫瘍の場合もあるため、早めに検査を受けてくださいね。

わかりました!日ごろからセルフチェックして、異常がある場合は病院に行きます!
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
それと、次の症状がある場合はとくに注意してください。

  • 乳房やわきの下にしこりや硬結がある
  • 乳房の大きさや形に変化がある
  • 乳頭から分泌物が出る
  • 乳頭や乳房の皮膚に変化がある

皮膚の変化については、くぼみやひきつれ、しわ、乳頭陥没などの症状がないかをチェックしてくださいね。

病院に行ったらどんな検査を受けるんですか?
友達
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男性医師
男性医師
では、次に検査方法を説明しますね。

乳がんの検査方法について

男性医師
男性医師
病院に行ったら、次のような乳がんの検査を受けます。

  • 医師による視診・触診
  • マンモグラフィ検査
  • 超音波検査
  • 生検病理検査

それぞれについてみていきましょう!

医師による視診・触診

友達
友達
お医者さんは、おっぱいのどんなところを診て、乳がんを見つけるのですか?
医師が視診でチェックする内容について例をあげると、次のとおりです。

  • 乳房に左右差がないか
  • ただれやえくぼがないか
  • 乳頭から分泌物がないか

男性医師
男性医師
友達
友達
前に説明してもらったセルフチェックと同じ内容をチェックするんですね。専門家の立場で見てもらうと、さらに詳しいことが分かるんでしょうね。触診ではどのような点をチェックするのでしょうか?
触診では、しこりの位置や大きさ、動き方、硬さなどをチェックしますよ。
男性医師
男性医師
友達
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乳がんを見つけるためにも触診をしっかり受けることも大切ですね。次は、マンモグラフィ検査についてお願いします。

マンモグラフィ検査

メディカルちゃん
メディカルちゃん
まず、マンモグラフィ検査とはなんですか?
マンモグラフィ検査は、2枚の板に乳房を挟んで薄く伸ばした状態でX線撮影をする検査法です。乳房を挟むため、痛みを伴うことがあります。
男性医師
男性医師
友達
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痛いのは嫌なのですが、より正確なことがわかるんですよね?
そうですね。がんの病変の広がりや位置など、次に説明する超音波検査ではわかりにくい変化まで見つけられます。
男性医師
男性医師

超音波検査

男性医師
男性医師
超音波検査は、超音波を発生させる器械をおっぱいに当てて、超音波の反射を利用して検査する方法です。マンモグラフィとは違い痛みを伴うことがなく、X線を使わないため妊娠中でも受けられます。
どんなことがわかりますか?
友達
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男性医師
男性医師
がんの位置やしこりの大きさ、状態などがわかりますよ。がんが疑われる場合は、生検病理検査と呼ばれるさらに詳しい検査を受けます。

生検病理検査

男性医師
男性医師
生検病理検査は、おっぱいの組織を取って顕微鏡でがん細胞の有無をチェックする検査です。がんの疑いがある場合に実施されます。
検査については、わかりました。もし検査で乳がんが見つかった場合は、どんな治療が行われるのですか?
友達
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男性医師
男性医師
次は治療法について説明しますね。

乳がんの治療法3パターン

男性医師
男性医師
乳がんになった場合は、がんの状態によって次の3つのうちから選択されます。

  • 「乳房部分切除術」・・・おっぱいの一部を取り除く
  • 「乳房全切除術」・・・おっぱいの全てを取り除く
  • 「腋窩リンパ節郭清」・・・脇の下にまでがんが転移している場合に、リンパ節の取り残しがないように周囲の脂肪まで含めて切除する

抗がん剤が使われることもあるのですか?
友達
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男性医師
男性医師
はい、現在は昔よりも抗がん剤を早めに使うようになりました。以前は手術でがんを取り除いてから、転移を予防するために抗がん剤を使用するのが一般的でした。その一方で現在は、手術前に抗がん剤を使ってがんを小さくして、がんを取り除くようになりました。
つまり、現在は手術だけに頼らずに、薬物や化学療法を組み合わせて治療が行われるのですね。
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
そのとおりです。新しい薬が開発されているため、治療の選択肢が増えている点も昔と今とで異なる点です。

乳がんの予防法|生活の中で取り組めることを紹介

男性医師
男性医師
乳がんは生活習慣も影響するため、さまざまな予防法があります。乳がんにならないためには、次の点に注意して生活するとよいでしょう。

  • 過度の飲酒は控える
  • 禁煙する
  • 肥満にならない
  • 運動習慣をつける
  • 1日3食で規則正しい食生活を送る
  • ばら肉やバターに含まれる飽和脂肪酸の過剰摂取を避ける
  • マグロやイワシなどの青魚に含まれるn-3系脂肪酸を摂取する
  • 野菜・大豆を多く摂取する
  • 定期的に乳がん検診を受ける
  • 乳がんのセルフチェックをする

けっこう色々なことができますね。
友達
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男性医師
男性医師
はい、なかでも乳がん検診を受けると早期発見につながるので、とても大切です。次に、乳がん検診について説明しますね。

乳がん検診は無料~3000円で受けられる

男性医師
男性医師
乳がん検診は費用の大半を自治体が負担してくれるため、無料~3,000円で受けられます。次の検査を受けられるので、早期発見のためにも利用した方がよいでしょう。

  • 医師による問診や視診、触診
  • マンモグラフィ検査
  • 超音波検査

おっぱいの状態によっては、マンモグラフィ検査や超音波検査などを受けられます。

自己負担で受ける場合は、いくらぐらいなのですか?
友達
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男性医師
男性医師
全額自己負担の場合は、マンモグラフィ検査が5000円前後、超音波検査が3500~4000円前後の費用がかかります。
注意点はありますか?
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
注意点は次のとおりです。

  • 豊胸術後の方や、ペースメーカー、カテーテルなどの医療器具を装着している人は、マンモグラフィ検査を受けられない
  • 妊娠中・授乳中は乳腺の状態が通常とは異なるため、乳がんの判定ができないことがある
  • 市町村によっては検診を受けられないことがある

乳がん検診について詳しいことは、各自治体に問い合わせるとよいでしょう。

セルフチェックや検査で乳がんの早期発見

男性医師
男性医師
乳がんは早期に発見すれば、90%以上がよくなります。早期発見につなげるためにも、セルフチェックをしたり、病院で検査を受けたりしましょう。
今回はセルフチェックできるように症状について詳しく教えていただき、ありがとうございました!
メディカルちゃん
メディカルちゃん
男性医師
男性医師
はい!ぜひ参考にして、乳がんに対して早めに対処できるようにしてくださいね。

<参考文献・URL>

国立研究開発法人国立がん研究センター:乳がん
https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/index.html

公益社団法人日本医師会:乳がんとは?
https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/breast/what/

国立研究開発法人国立がん研究センター:最適な治療を提供し、多様なニーズにも対応
https://www.ncc.go.jp/jp/information/column/manabou_doctor/045/20220120112842.html

一般社団法人日本乳癌学会:Q1.食生活・生活習慣・持病と乳がん発症リスクについて

Q1.食生活・生活習慣・持病と乳がん発症リスクについて

公益財団法人東京都予防医学協会:乳がん検診
https://www.yobouigaku-tokyo.or.jp/gan/nyugan.html

東京都福祉保健局:40歳からの乳がん検診はどんな検査?
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/joshi-kenkobu/nyugan/05/

公益財団法人東京都予防医学協会:乳がん検診・子宮がん検診の費用について
https://www.yobouigaku-tokyo.or.jp/gan/pricelist.html

監修者

石野博嗣
石野博嗣産婦人科医
1999年 日本医科大学産婦人科教室入局
日本医科大学付属病院
産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院
(現 横須賀市立うわまち病院)
産婦人科
2002年 東京都保健医療公社
東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院
女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院
女性診療科・産科 助手
現在は石野医院の副院長を務める。 専門は漢方(東洋医学)、産婦人科
患者さん一人ひとりに合った薬を作るため、自由にさじ加減ができる煎じ薬を第一と考える。
診療では一人ひとり丁寧に症状の診断を行い、情報の発信を行う。

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