キャッシュレス決済端末比較5選!おすすめサービスの選び方と導入ポイントを徹底解説
キャッシュレス決済端末比較5選!おすすめサービスの選び方と導入ポイントを徹底解説
キャッシュレス決済の普及が急速に進んでいます。キャッシュレス決済端末は飲食店・美容室・医療機関などさまざまな場面で利用され、店舗や企業にとってキャッシュレス決済端末の導入は必要不可欠になりました。本記事では、キャッシュレス決済端末に関する機能やメリットを基におすすめのサービスを厳選し、それぞれの特徴と選び方、導入ポイントを徹底解説します。
キャッシュレス決済端末の特長
キャッシュレス決済端末とは、現金を使わずにクレジットカード・デビットカード・電子マネー・スマートフォンアプリなどを用いて支払いをするシステムです。店頭にキャッシュレス決済端末を導入することで、現金のやり取りが不要となり支払い手続きが迅速におこなわれます。レジ付近での会計待ちや店頭スタッフが現金対応をする作業が減るため、受付業務を大幅に解消できます。特に海外ではキャッシュレス決済が主流となっているため、インバウンド集客を考えるうえでも重要になってきました。
- 顧客利便性の向上
- 顧客の多様な支払い方法に対応
- 現金のやり取りや釣銭の準備が不要で取引が迅速に完了できる
- 支払い時にポイントが貯めたり割引をすることが可能
- 会計業務の効率化
- 釣銭の準備や現金の数え間違いなどの現金管理の手間が削減
- 取引記録がデジタルになり手動での記録や転記作業が不要
- 現金決済減少によるレジ締め作業が短縮可能
- セキュリティの向上
- 現金の取り扱いリスクの低減
- 不正取引の防止
- 外国人観光客への対応
- 海外で一般的な決済手段に対応できることでインバウンド集客が可能
- 外国人観光客が多い観光地ではキャッシュレスの導入が売上増加に直結
主なキャッシュレス決済方法
キャッシュレス決済と言っても支払方法にはいくつか種類がございます。ここでは、キャッシュレス決済端末で利用できる決済手段について紹介します。
クレジットカード |
最も一般的なキャッシュレス決済手段であり、VISA、Mastercard、American Express、JCBなどのブランドに対応しています。利用者はカードまたはスマートフォンで端末挿入もしくはタッチ決済をおこない、最後に暗証番号を入力することで決済が完了します。 |
デビットカード |
クレジットカードと同様に、VISAデビットやJCBデビットなどのブランドに対応しています。デビットカードの場合、銀行口座から即時に引き落とされるため、利用者は口座の残高内でのみ支払いが可能です。 |
電子マネー |
電子化された現金で決済する手段です。専用カードやスマートフォンを端末にかざすことで決済が行われます。Suica・PASMOなどの交通系電子マネーやWAON・nanacoなどの小売店、流通事業者が発行する流通系電子マネーのほか、クレジットカード経由で引き落とされるiD、QUICPayなども電子マネーに該当します。 |
QRコード・バーコード |
利用者はスマートフォンに掲載されたQRコードやバーコードを端末にかざして代金を決済する手段です。Alipay、WeChat Pay、PayPay、楽天ペイなどが該当します。 |
キャッシュレス決済端末の種類
キャッシュレス決済端末にはいくつかの種類・タイプがあります。設置方法や利用決済の種類など、利用者の状況に応じた適切なキャッシュレス決済端末の導入が必要です。
据置型端末
据置型端末は、店舗のレジカウンターなどに固定して使用するタイプの端末です。大型の小売店、スーパーマーケット、レストラン、ホテルのフロントなどに利用されており、長時間の使用に耐えられ、電源とネットワークに常時接続されていることが多いため、安定して利用できるのが特徴です。
携帯型端末(モバイル端末)
携帯型端末は、持ち運びが容易な小型の端末です。スマートフォンやタブレットと連携して使用することが多いです。主に移動販売、屋外イベント、フードトラック、出張サービスなどに利用されており、軽量でバッテリー駆動が可能なことからBluetoothやWi-Fiでスマートフォンと接続しながら運用します。
マルチ決済端末
マルチ決済端末とは、クレジットカード、電子マネー、QRコード・バーコード決済など様々な決済手段を端末一台で対応できるタイプです。現在のキャッシュレス決済端末の主流であり、顧客の多様な支払いニーズに応えることができます。
専用端末
専用端末は、特定のキャッシュレス決済方法のみ可能な端末や、ポイントの付与・支払に特化した端末です。
キャッシュレス決済端末を導入する手段
キャッシュレス決済端末の導入方法は大きく分けて2つあります。ここではキャッシュレス決済端末の導入方法について紹介します。
決済事業者と直接契約する
1つ目の導入方法は、事業者がクレジットカード会社や決済ブランドと直接契約することです。JCBやVISA、PayPayなどの決済サービスプロバイダーと個別に契約することで、直接サービスを受けることができます。メリットとしては、直接事業者とサービスに対してやりとりができることや、決済手数料を抑えられる点です。しかし、デメリットとして、売上の入金サイクルや明細が決済事業者ごとに異なったり、
事務処理の審査手続きを個別に対応しなければならないケースも多く、契約締結までの時間と労力がかかります。
- メリット:手数料が抑えられる
- デメリット:入金サイクルや支払いが個別対応
決済代行会社(決済代行サービス)と契約する
2つ目の導入方法は決済代行会社(決済代行サービス)と契約することです。決済代行会社(決済代行サービス)は、企業と各決済機関の仲介を担い、審査や手続き、管理などを企業に代わって代行する会社です。通常、決済機関ごとに個別の契約が必要ですが、決済代行会社を利用することで、1つの契約で多様な決済手段に対応できるようになります。メリットとして、複雑な手続きなどを代行して対応できるので、契約締結までの流れをスムーズに進められます。しかし、デメリットとしては、代行会社を経由することによって決済手数料が高くなる可能性があります。
- メリット:手続きが簡略されていてスムーズに利用可能
- デメリット:決済手数料が割高になる可能性がある
キャッシュレス決済端末のおすすめサービス
キャッシュレス決済端末を提供している企業から、いくつかおすすめのサービスをピックアップしました。こちらから自社にあったサービスを比較し導入検討時の参考にしてみてください。
EPARKペイメントサービス
出典:EPARKペイメントサービス公式WEBサイト
EPARKペイメントサービスは飲食店を中心に提供しているキャッシュレス決済端末サービスです。初期費用・端末代金・月額利用料が無料で、様々な決済方法(クレジットカード・交通系電子マネー・QRコード決済)に対応しています。決済手数料は2%台~で提供しており、他の業態の場合(病院やクリニックなど)で利用する場合は手数料率1%台~で提供可能です。入金サイクルは月1~2回選べ、入金明細はWeb上から確認することができます。
端末は据置型・モバイル型、タッチ決済ができる非接触の端末をご用意しています。サポート体制もしっかり整っており、困った時はお気軽に連絡できる万全のサポートを提供しています。
stera pack(ステラパック)
出典:SMBC GMO PAYMENT公式WEBサイト
初期費用0円でクレジットカード・電子マネー・QRコードなど30種類以上の決済手段を1台で完結するキャッシュレス決済端末です。
決済機能だけでなく、POSレジや勤怠管理などの機能も利用可能です。初期費用と月額費用が0円のお試しプランと月額費用3,000円からのスタンダードプランが用意されています。決済手数料は2.7%台からとなっており、飲食・美容・小売など様々な業態で利用しています。
楽天ペイ ターミナル
出典:楽天ペイ公式WEBサイト
楽天で運営しているキャッシュレス決済端末提供サービスです。クレジットカード決済(タッチ決済含む)、 電子マネー決済に対応しています。また、アジア各国で利用されているスマホでの決済を日本国内のお店でも利用できるため、インバウンドの集客を考えている店舗にとっては心強い端末です。決済手数料は2.95%~となっており、導入によっては楽天ポイントの加盟店になれるので、楽天ポイントの付与などもできるようになります。
PayCAS Mobile
出典:PayPay公式WEBサイト
PayCAS Mobileは様々な決済方法(クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など)を1台で完結するマルチ決済端末です。端末にはプリンターも内蔵しており、レシート印刷も可能です。端末画面がタッチパネル方式になっているためスマホ感覚で手軽に簡単操作も可能。初期費用0円、月額費用1,980円~で運用することができます。
JMS(株式会社ジェイエムエス)
出典:JMS公式WEBサイト
株式会社ジェイエムエスが運営しているキャッシュレス決済端末提供サービスです。71種のクレジットカード・電子マネー・コード決済のお取り扱いが可能です。中国や韓国などで利用される決済手段にも対応しているためインバウンド集客にも活用できます。手数料率は決済方法に関係なく一律3.24%を設定しており、売上内容や振込状況をリアルタイムで確認できるほか、売上集計票やステッカーなどの備品の発注も可能です。
キャッシュレス決済端末の比較ポイント
キャッシュレス決済端末は、さまざまなポイントを比較して自社にあった最適なシステムを選択することが重要です。こちらでは決済端末の導入にあたり、代表的な比較ポイントを紹介します。
初期費用・運用費用
サービス導入時に発生する初期費用、運用開始以降の毎月の固定費を確認しておくことも重要です。導入するサービスによっては初期費用や月額利用料が無料のものもございます。
入金サイクル
入金サイクルについても確認しておくことが必要です。お客様がキャッシュレス決済をおこなったからといって、自社にすぐ売上金額が入金されるわけではありません。クレジットカード会社や決済代行サービスには「締め日」と「入金日」というものが設定されています。そのため、売上が立った日から入金までのサイクルがどうなっているのかを予め確認しておきましょう。
対応している決済方法
導入を検討しているキャッシュレス決済端末がどの決済方法に対応しているか確認しましょう。クレジットカード決済のみの端末なのか、様々な決済方法に対応できるのか、など自社の規模・業態・用途に合った選定をすることが必要です。お店のターゲットや客層によって、主に利用するキャッシュレス決済方法も変わってきますので、自社のニーズに合わせた端末選びが重要です。
付帯機能がついているか
取り扱う業種や自社の要望によって必要無い場合もありますが、キャッシュレス決済端末の中には決済対応以外にいくつか付帯機能が付いているサービス・端末もございます。例えば、在庫管理の対応ができるPOSレジ連携機能、ECサイト等で利用されるオンライン決済機能、事前予約受付で決済処理まで完了できる機能などを指します。付帯機能については端末や運用サービスによって異なりますので、端末を導入するうえで検討しておくと良いでしょう。ただし付帯機能はオプション機能として設定されることも多いので、追加料金が発生する場合がございます。
決済手数料率の違いについて
消費者が商品を購入・サービスを受ける場合、キャッシュレス決済で支払う場合にはカード会社に対して支払う加盟店手数料というものが発生します。加盟店は、商品代金から手数料を差し引いた利益分のみ受け取ります。手数料というのは一般的に決済金額の3~10%前後に設定されていますが、業種や商材の種類、売上規模などによって手数料の相場は異なります。例えば、個人経営のお店の場合だと未収リスクが大きいため手数料率の相場が大きくなる傾向です。決済回数が多く未回収のリスクもあまり想定されない業種は、1~2%程度の手数料率で比較的低めに設定されることが多いです。
キャッシュレス決済端末の導入事例
飲食店
タッチ決済のできる端末を導入しました。交通系の電子マネーなど様々な決済手段に対応ができ、お客様の利便性向上とお店のオペレーション業務がスムーズになったので大変助かりました。特にお札の数え間違いや小銭の渡し忘れなどがなく、顧客トラブルもなくなりました。
美容院
決済手数料が低く、タッチパネルで簡単に操作できる端末を利用しています。店舗スタッフが少数のため、両替や入金で外に出てしまうとお店が回らなくなることもあったのですが、キャッシュレス決済端末の導入以降は現金管理の負担も減ったので助かっています。
医療機関
今までは現金のみだったのですが、キャッシュレス決済端末を導入したことで、患者様がATMでお金を下ろしにいくことも無くなりスムーズに会計業務ができるようになりました。また、24時間サポート体制などもしっかりしており、何かトラブルが起きても対応いただけるのも有り難いです。
まとめ
キャッシュレス決済端末の導入は、現代のビジネスにおいて不可欠な要素となっています。顧客の利便性を高め、売上の増加に繋げるためにも、多くの企業が積極的に導入を検討しています。
キャッシュレス決済端末にも様々なサービスがありますので、まず決済端末を申し込む前に、導入企業のニーズ・用途を整理したうえで自社に合う決済端末を比較・選定することが必要です。例えば、「支払い方法の種類」「決済手数料」「初期費用・導入費用」「入金サイクル」「決済以外にどういった付帯機能が必要か」などです。このような情報を確認したうえで決済事業者と直接契約するのか?代行会社を使って契約するのか?を判断しましょう。
キャッシュレス決済端末の導入は、顧客満足度を高め、業務効率を向上させる大きなチャンスです。事前にしっかりと比較検討を行い、自社のニーズに最適なサービスを選ぶことで、ビジネスの成長を促進することができます。