北海道の葬儀場をお探しならやさしいお葬式

北海道の葬儀については、葬儀委員長を立てて行うことが主流でしたが、最近の状況は札幌市を中心に、司会者が葬儀委員長を兼任することに変わりつつあります。 以前は町内会が葬儀を取り仕切り、町内会長が葬儀委員長になるケースでした。しかし、近年では、町内会が手伝うことよりも、葬儀社の司会者が故人の略歴を紹介をするようになっています。そして北海道の場合、死亡通知に関して、新聞の訃報欄を利用することもあります。また、通夜の終了後に、祭壇の前で遺族や親族が写真撮影を行い、後日親戚に現像した写真を渡すこともあります。これは、北海道が他県に比べて広大な地域であり、親戚が全員集まることが少ないことによって始まった習慣と考えられています。それ以外に他の地域にはないこととして、北海道の葬儀では、香典に領収書が発行されます。葬儀会場の受付で香典を出すと、その場で開封し中身を確認した後、参列者の名前を記した領収書を発行します。但し書きも「香典代として」になります。開拓時代の「互助の精神」が受け継がれていることもあり、札幌市周辺では、一般的に香典返しの「半返し」は行わずに、お茶や海苔を用意して渡すことが主流です。

北海道は広大な面積を有していることもあり、火葬場は全部で176箇所あります。これでも火葬場の数が必ずしも多いとは言えない状況です。北海道内でも核家族化が進み、近所付き合いも希薄になっています。そのため、家族葬も増えてきており、参列者も減少傾向になっている状況です。因みに葬儀の種類として、参列の規模や日数に応じて「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬」などに分類されます。「一般葬」はしきたりや慣習に基づいて、生前故人と親しかった知人や友人を招く一般的な葬儀です。通夜では遺族と参列者が故人を偲び、翌日には告別式を行い、故人を納めた棺を火葬し、遺骨を骨壺に入れる骨上げを行います。「家族葬」は親族やごく親しい中人や知人のみで故人とお別れする葬儀です。少人数で葬儀を行うことで、故人とのお別れの時間を向き合うことが出来ます。「一日葬」は通夜を行わず、葬儀式や告別式を1日で行う葬儀です。参列者の日程が合わせにくい場合や喪主が高齢で負担が大きい時に選択されることがあります。注意点としては、菩提寺をお持ちの場合は、基本的には通夜・告別式・火葬の流れを重視しますので、事前に菩提寺に許可を求めることが必要です。「直葬」は火葬のみ行い、通夜や告別式は行わない葬儀です。参列者を招かず、火葬場の火葬炉の前に集まり、10分程度のお別れを行います。それから火葬を行います。このように葬儀の種類も特徴がありますので、故人や親族の方針に合った葬儀を考えることが必要になります。

総務省統計局による2019年10月1日現在の北海道の人口は約525万人で、そのうち65歳以上の人口は約167万人で高齢化率は31.8％です。これは全国平均の28.4％よりも水準は高くなっていることが分かります。今後も高齢化率は上昇していくことが予想されます。また、北海道内の公営墓地数は600を超えています。やはり、面積が広大であることもあり、各エリアに点在しているのが実情です。札幌市内でも19の公営墓地があります。実際、札幌市に委託管理が移され、現状は申し込みが出来ない公営墓地もあるので注意しましょう。今回は、北海道の葬儀制度、葬儀式場、火葬場の事情についてお伝えしてきました。北海道特有の制度や形態もありますので知っておくことは必要です。何かあったときに備えて、葬儀に関して事前知識を持っておくことで、いざという時に対処出来ることも可能になります。今後のことも考えて検討しておくことは大事かも知れません。