そして患者さまの病状と治療内容をしっかりご確認いただき、当院の考え方にご納得いただいたうえで、治療に入ります。言い換えれば、本当に痛いということでなければ、治療にいきなり入ることはないということです。といいますのは、患者さまにも当院をご覧いただきたいのです。これから治療を当院にお任せいただけるのかということを当院での検査、その結果をもとにした病状の説明の仕方などからご判断ください。ですから痛みなどの主訴がおありの場合も、基本的にはまず主訴しか治療いたしません。
ほかに危険な箇所が潜在的にあったとしても、お伝えはいたしますが、それ以上のことはすぐにはいたしません。念入りに検査をさせていただき、患者さまの口腔内環境をご説明します。私の説明だけでなく、当院スタッフ、主訴への対応、環境、設備などから基本的な考え方などがおわかりいただけると思いますので、そのうえで患者さまのご判断を尊重いたしたいと思っています。人間関係といいますか、相性の良し悪しは治療の過程においても重要な役割を果たすと考えているからです。
治療に関しましては、当然のことですが一切手は抜きません。すべきことをすべて行います。また、患者さまにはできるだけお待たせしないようつとめます。そのためにも一回一回の治療で何をするのかということは明確にし、きちんと計画を立てて進めてまいります。そして治療後は、健康な状態を維持できているか等をチェックさせていただき、Quality of Lifeといって、患者さまが人生を満喫するためのお手伝いをさせていただきたいと考えています。