そのため当院では、定期健康診断(ペットドッグ)をおすすめしています。身体検査、尿・便検査、血液検査などの基本的な検査をはじめ、レントゲンや腹部エコー検査が追加されるものなど、大きく5つのプランをご用意していますので、それぞれの犬や猫の状態にあわせてご検討ください。継続して健康状態を確認することが大切ですので、少なくとも年に1回の検査をおすすめしています。
皮膚や被毛のケアの一環として、トリミングを行っています 当院に皮膚病の治療のために来院される犬の飼い主さまは特に多くいらっしゃいます。当院ではペットサロンを併設して、犬や猫のトリミングを行いながら、皮膚のケアを行っています。専属のトリマーが在籍し、飼い主さまのご要望に沿ったカットをご提案させていただいています。動物たちの体調の変化にすぐ対応することができるのが、病院併設のサロンならではの強みです。美容とともに皮膚の健康についても相談いただけますので、ぜひご利用ください。
飼い主さまに知っていただきたいこと 飼い主さまには聞きなれない言葉になるかもしれませんが、膀胱から尿道にかけて起こる病気の総称をFLUTDと呼びます。特に猫の場合、尿結晶を発症しやすく、主に食事が原因で発症し、命に関わることもありますので注意が必要です。
症状には頻尿、尿量の減少、血尿、トイレ以外での放尿などが挙げられます。特にオスの猫で、このような症状に加え、食欲がないなど、あきらかに元気がない場合は重症化している可能性がありますので、早急に受診をおすすめします。また、適切な食事や水分補給、運動、猫が我慢しないようにトイレを清潔に保つなど、ご自宅でのケアも大切です。ただし、過剰に反応しすぎて毎回のトイレの状況をチェックすると逆にストレスとなってしまうこともありますので注意しましょう。
保護活動について 地域猫とは、野良猫のことではありません。地域猫とは、地域の住民の方たち手によって、適切に飼育・管理されている猫のことです。飼い主のいない野良猫を少しでも減らし、人間と猫が地域の中で共存して暮らせるための活動が、地域猫活動です。
地域猫活動において推奨され、また欠かすことのできない活動として、TNR運動があります。当院では、地域のノラ猫保護団体などと連携を取って、TNR活動(地域ねこ活動)を行っています。TNR活動とは、以下の略です。
T(Trap):捕獲器などで野良猫を捕獲。捕獲器は安全で猫を傷つけないものを使用。
N(Neuter):不妊手術(オスは去勢手術、メスは不妊手術)を実施。
R(ReturnまたはRelease):元の場所に戻すこと。
地域にいる野良猫を捕獲し、避妊去勢手術を施して元いた場所に返すことによって、人間の都合によって捨てられ子どもを作り増えてきた猫たちを、病気や無益な繁殖から守る活動のことです。
当院ではこの活動に協力し、不妊手術を低価格で積極的に行っています。10年ほど前には、こうした猫を受け付けてくれる動物病院もほとんどありませんでした。受け入れ先を探されているというお話をいただき、少しでも野良猫で困っている方の助けになることができればと思い、活動に参加させていただきました。3年ほど前に八王子市からも助成金が出るようになってくるなど、少しずつ世間の認識は変わりつつあります。お手続きに関してはどうぞ当院までお問い合わせください。