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駐車スペースを確保したい、廃車手数料はかけたくないなどが理由で、農機具を廃車にすることよりも売却が多く選択されています。
しかしときには、査定に納得できないときがあるかもしれません。
なぜその価格なのか、どういった方法で査定が行われているのかを知ることは、満足できる買取につながるでしょう。
まずは、一般的な査定の流れをご確認ください。
1,査定の申込み
直接店舗に電話や、インターネットからアクセスして、買取業者に査定の依頼をするのが一般的な流れです。
申込み後、具体的な査定の日にちを決め、自分で農機具を持ち込んで見積りを提示してもらう方もいます。
あまりにも経年劣化し、整備も不十分で移動が困難な農機具も存在するでしょう。そんな機材でも、業者によっては、出張査定を行っている場合があります。
基本的にお客様が指定した場所まで現地対応スタッフが向い、無料で査定を依頼可能です。場所によっては、出張料がかかることもあるので注意が必要です。
2,価格の提示
査定が完了した後、金額が提示されます。一般的にはこの段階で納得できなければ、買取をキャンセルできる業者が多く、キャンセル料もかからないことが多いです。
提示された金額にお客様が納得し、正式に返答したら買取が成立します。支払い方法は、後日振込みやその場で直接お支払いなど、希望の支払い方法を選択できることが多いです。
買取の手続きには、基本的に本人確認がとれるものが必要とされています。身分証明書や印鑑などが必要になり、書面でしっかり買取の契約を行っている場合は、書類に不備がないように気をつけなくてはなりません。
3,農機具の引取り
お金の支払いと引取りは、同時に行われることが多いです。引取り後、再生技術を持つスタッフが、しっかり整備し、塗装を施した後に再利用されます。
買取が不可能だという機種は、再生が困難で、売り物として成立しない可能性があります。再生技術が高い整備スタッフが揃っている業者であれば、より多くの農機具を買取できるかもしれません。
最適な買取業者を探すためには、多くの業者に相談することが大切です。
買取可能な業者が見つかったからといって、あまり深く考えずに売却に出すことはおすすめできません。わずかでも現金収入になることは、大きなメリットと言えますが、最良な価格で売却できる可能性を逃しがちです。
では、どのようにして買取業者を選ぶべきなのかを見ていきましょう。
▼海外輸出か国内メインかを見極める
農機具は、世界規模で取引される機材です。海外への輸出販売を行っているのか、国内で再生して販売するのが目的かどうかで、査定の基準に違いがあります。
海外輸出の場合は、買取後に販売する店舗が決まっており、販売店の基準に左右されます。そのため、機材の状態の良さより、型式や排気量を基準にしていることが多いです。
最新式のものや、排気量が高いものなどが評価されるため、機能重視といえます。
国内販売をメインとしている場合は、基本的に状態の良さを重視しています。
販売店に重宝されるのは、新しい型式なことも重要ですが、外装や内装などが良い状態の農機具に需要があるとされます。
ご自分の所有している農機具がどちらの業者に重宝されるのか、比較することで最適な見積りが得られるでしょう。
▼実績の多さに注目する
どれだけの買取実績があるのかを調べることも大切です。農機具本来の価値を見出し、多くのお客様を満足させてきたのであれば、その業者が買取にどれだけ特化しているかがわかります。
買取実績が豊富であれば、査定が難しい機種であっても、短時間で最適な料金を割り出すことができ、手間がかかりません。
とくに、故障している機種や古い機種などは査定難易度が高く、相場が明確ではありません。
様々な状態の農機具を買取った実績があるのであれば、適切な価値をしっかり見極めることができるでしょう。
もし納得できなくても、すぐに他の業者に依頼することができ、お客様が損をすることが少ないと言えます。
また、多くのお客様から信頼を得ている、というメリットもあります。買取には、契約上個人情報を提示しなければならなく、情報漏洩が心配だと言う方も多いのではないでしょうか。
実績が多い業者ならば、徹底した管理体制で、厳重に情報を管理してくれます。初めての買取、複数の買取であっても、常にお客様が安心して申し込むことが可能です。
農機具も、自動車と同じく査定を高くするためにできることがあります。
農機具を自分がどれだけ大切にしてきたか、読み取ってくれる業者も存在します。新品のものには及びませんが、努力次第では高い評価を得られることもあります。
では、具体的にどういったコツがあるのかを見ていきましょう。
●内装、外装をきれいにする
農機具であっても、見た目が新品同様きれいであれば、需要は高くなるでしょう。査定時にも、業者によっては、きれいにしていることで高い評価を得られる場合があります。
買取後も業者が、外装や内装はしっかり整備します。しかし、しっかり手入れをしている、という点が高評価を得ることもあり、場合によっては査定に影響する可能性があります。
●パーツは純正のものへ
査定額を少しでも上げるには、新品に限りなく近づけることが大切です。そのため、購入時に装備していたパーツは、原状復帰のためにも必要でしょう。
農機具本体の価値が上がるので、できるだけパーツは純正のものを保管しておくべきです。交換していたパーツも、個別で買取可能な場合があるので、カスタムしたパーツも無駄になりにくいです。
●小キズは修理するべき
買取前に整備しても、業者がその後再び整備をすることが多いです。
その場合、買取前の整備費や修理費が無駄になってしまう恐れがあります。パーツの交換やエンジンの整備などは、無理に整備する必要はないでしょう。
しかし、外装の傷などは見た目の評価に含まれる可能性があるので、修理するのが有効です。ただし、あまりにも大きい傷やへこみなどは、修理費のほうが高くなる可能性があるので注意しましょう。
修理するのは、小キズ程度でいいでしょう。わずかな傷でも、修理することで大きく新品に近づき、査定時に期待が持てるかもしれません。