診療の際に心がけていること 診療の際には、いつもペットの名前を呼ぶようにしています。動物は言葉がわかりませんが、子どもの時からその名前で呼ばれ、その響きに対して親しみがあると言われているため、その子にとってすごく大事な言葉なのです。また必ずその子の表情を見て、怖がっている、怒っている、元気がなさそう、などの様子を判断し、それに合わせた対応をしていくということを大切にしています。
健康診断を推奨しています 当院では病気の早期発見・予防のため、ペットの健康診断の実施を推奨しています。6歳以下の子は年1回、6歳を超えたら年1回~2回、10歳を超えたら年2回受けていただくのがベストです。
健康診断で重要なのは、その子の平均値である個体基準値を見ておくことです。事前にその子の個体基準値を知っておくと、「正常な範囲内ではあるけれど、去年・一昨年と比べると数値が上がっている」というように、病気の可能性を判断することができます。個体基準値を見ていないと、「正常な範囲内だから問題がない」と判断されてしまうことが多いのですが、普段からの平熱や赤血球の数を見ておけば、わずかな異常を早く発見することにつながります。病気は、症状が出てしまってからでは遅いことが多いですので、早期発見・早期治療のためには、症状が出る前に異常を見つけ治療に入るというのが最大のポイントです。症状が出ていないうちであれば早く治りやすいですので、普段からその子の基準値を知っておき、まだ本格的になってない前段階のうちに、病気を早く察知することが大切です。
動物たちの病気予防のため、どうぞ健康診断の実施をご検討ください。