そのため、診察時間もできるだけ余裕をもたせ、飼い主さまが病気についてしっかりとご理解いただけるようにご説明を行い、診療中も今後予想できること、現在の治療で良い方向に向かわなかった場合についてなど、さまざまな解説を交えていきます。
話の内容については、難しい言葉や専門用語は必要以上に使わずに、わかりやすさを心がけています。また、わからないことがあっても遠慮なく聞いていただける雰囲気作りに努めています。院長は話し好きの性格ですので、気兼ねなくお声掛けください。当院でわかる範囲のことはなんでもお答えさせていただきます。
健康診断と避妊、去勢手術について、些細なことでもご相談ください 当院をご利用になる飼い主さまからも、健康診断についてご質問を受けますが、当院では血液検査だけでは不十分であることをお伝えしています。もちろん、血液検査で異常が見つかれば、エコーやレントゲン検査を加えていくという流れでもかまわないと思います。しかし、腎臓や肝臓の数値が高いのでレントゲンとエコーをしたらがんが見つかりましたというケース以外にも、数値は上がっていないにもかかわらず実は異常が出てきているというのはよくあることです。
健康診断そのものは無駄ではないので、何歳から受けていただいてもかまわないと思います。全身状態を把握する健康診断に加えて、エコーやレントゲンで調べるように提案させていただきます。数値だけではがんを疑うことができませんので、単に歳をとって内臓が弱っているだけという結果にもなってしまいます。動物が10歳前後になったら、血液検査だけではなくて他の検査も加えてしっかり調べたほうがよいかと思います。
地域の飼い主さまにより良い医療を提供していくために 眼科診療に関して、当院では以前より興味をもって取り組んでいます。今後はさらに踏み込んだ診療を提供できるように環境を整えています。
また、動物医療の世界では、外科処置ができないと助けることのできない動物が多くいます。単純な内科的トラブルでしたら薬の処方や入院治療で治せるものが多いのですが、外科処置が必要なトラブルになりますと、診断はできても対応できる環境が整っていなければ助けることが難しくなります。当院では現時点で、内視鏡や超音波メスなどの機器を導入していますが、他の先端医療機器も積極的に導入していくことで、さらに多様な治療に対応できる環境を整えていこうと考えています。