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永久抹消登録とは

永久抹消登録は、故障や老朽化などで乗れなくなった車を処分したい時に申請する廃車手続きです。
永久抹消登録をするには車を解体する必要がありますが、津波などの天災で車が所在不明となっている場合は、その事情を説明すれば手続きが可能です。

永久抹消登録の手続きの方法

永久抹消登録を行う際は申請する前に車の解体が必要です。
ナンバープレートを回収し、業者に解体を依頼します。
解体が完了したら業者から解体報告記録日を報告してもらい、自動車リサイクル券に記載された移動報告番号とあわせて控えておきます。
その他に、車検証と3カ月以内に発行した印鑑証明と実印も準備しておきましょう。
また、自動車重量税の還付手続きをあわせてする際には、個人番号カードか通知カードが必要となります。
その後、陸運局にナンバープレートを返納し、窓口で手数料納付書と永久抹消申請書を受け取って必要事項を記入のうえ、提出します。

車検が1カ月以上残っている場合、永久抹消登録申請書に付随した還付申請書で手続きをすると自動車重量税の還付を受けられます。
また、自動車税は永久抹消登録の翌月から3月までの残存月数分の金額が月割り計算で還付されるため、自動車税事務所で手続きをしましょう。
なお、自賠責保険が1カ月以上残っている場合も還付がありますが、こちらの手続きは保険会社で行うため注意しましょう。
その際には登録事項等証明書が必要となるため、陸運局で交付請求をします。

一時抹消登録とは

一時抹消登録は、入院や長期の海外出張などが発生し、再び車に乗る可能性はあるものの当面使う予定がない場合などに行う手続きです。
「盗難などで車両が手元にないが、発見されたら再び乗りたい」というケースでもこの手続きをします。

一時抹消登録の手続きをすれば、永久抹消登録と同様に自動車税の請求は停止します。
そして再び車を使用する時は、中古新規登録をする必要があります。
一時抹消登録をした後に「やはりもう使わないので車を処分したい」という場合には解体抹消登録を行います。
この手続きをすることで、永久抹消登録と同様の扱いとなります。

一時抹消登録の方法

一時抹消登録の基本的な流れは永久抹消登録と同じですが、いくつか異なる点があります。
一時抹消登録では車の解体の必要はありませんが、ナンバープレートの返納は必要なので取り外します。
陸運局で一時抹消申請書を提出すると、一時抹消登録証明書（登録識別情報等通知書）が発行されます。
一時抹消登録証明書は車の再登録の際に必要となりますが、再発行されないため厳重に保管しましょう。
一時抹消登録は永久抹消登録と異なり、車検が1カ月以上残っていても自動車重量税の還付はありませんが、自動車税と自賠責の保険料の還付は受け取れるため、忘れずに手続きしましょう。