宝石ごとの特徴

パール

パールとは、貝殻の中で形成される丸い宝石のことを指します。
主に真珠貝と呼ばれる貝から採取され、貝の種類によって真珠の色や形、大きさが異なります。
和珠、白蝶真珠、黒蝶真珠、マベ真珠などの種類があり、さまざまなセレモニーで身に着ける上品なアクセサリーとして活用できるほか、お葬式などの弔事でも身に着けて良いとされています。
女性らしさを引き出してくれる宝石として、幅広い年齢層の女性に愛される宝石です。

オパール

オパールは宝石の一種で、光の反射や屈折によって色が変化する「プレイオブカラー(遊色効果)」が大きな特徴です。
古代ローマの時代には「神の石」とされ、予知や洞察の象徴と信じられてきました。その他にも、世界各国で古くから信仰の対象や神事の際の装飾など、特別な宝石として扱われてきました。
オパールの色は白色や黒色、青色、緑色、ピンク色など多彩で、様々な模様が見られることもあります。

トパーズ

トパーズは透明感のある宝石で、様々な色合いがあることが特徴です。
宝石内に含まれる水酸基(OH)とフッ素(F)の含有量によって種類分けされ、シェリー酒のような色味の「インペリアルトパーズ」や「ピンクトパーズ」のほか、「ブルートパーズ」や「カラーレストパーズ」といった種類が有名です。
世界各国で採掘されているのも特徴で、世界的に有名な産地にはブラジルやナミビア、パキスタンなどがあります。日本国内でも、かつて岐阜県で採掘していたという記録があります。

トルマリン

トルマリンは1つの種類の宝石ではなく、成分によって異なる鉱物のグループをまとめてトルマリンと呼びます。
そのため、多彩な色合いがあることが特徴で、「ない色はない」と表現されるほど多種多様です。
パワーストーンとしても親しまれており、科学的な証明は無いものの、心身のエネルギーを向上させる力があるとされています。
色の違いによってピンクトルマリンやインディゴライト、ウォーターメロントルマリンなどがあります。

アレンキサンドライト

アレキサンドライトは、紫外線や自然光などの光源によって見た目の色が変わる変色特性がある宝石です。
1830年にロシアのエメラルド鉱山から他の鉱物と共に発見され、ロシア皇太子のアレキサンダー2世にちなんだ名前として「アレキサンドライト」と名づけられました。
現在はブラジル、スリランカ、ミャンマーなどでも産出され、特徴的な色の変化から神秘的な魅力のある宝石として、世界各国でジュエリーなどで愛用されています。

珊瑚

サンゴ礁などで見る珊瑚と宝石珊瑚は、生息している環境が異なります。
比較的浅い海に生息し、海水浴などでも見ることができる珊瑚に対し、宝石珊瑚は深海100メートル以上の深い海に生息する生物です。
光の届きにくい深海でゆっくりと成長した宝石珊瑚は、高い硬度や美しい色味が特徴的で、特に日本産の赤サンゴは色味の美しさや品質の高さから、海外でも人気のある宝石として高い価値を有しています。
近年では希少価値が高まっていることもあり、より価値の高い宝石として扱われています。

ガーネット

ガーネットは多様な色味を持つ天然石で、色の総数は40種類以上にのぼります。
ケイ酸塩鉱物の1つであり、ガラスのような光沢や透明度の高さ、外観の美しさに優れたものなどが宝石として扱われます。
含まれるケイ素の含有量や他の成分の比率によって石の色味が変わり、アルマンダイトガーネットやロードライトガーネット、スペッサルタイトガーネットといった種類が人気です。
1月の誕生石としても知られており、贈り物やアクセサリーとして広く親しまれています。

翡翠

翡翠は様々な鉱物の集まりによってできる宝石で、構成される鉱物の種類によって色味が異なります。
日本でも古くから利用されており、縄文時代の集落などからも発見された記録があります。
一般的に知られる翡翠は深緑色の宝石で、災厄を避け心の平穏を得るパワーストーンなどとしても親しまれてきました。
また、親油性がある翡翠は長年身に着けることで肌の油分が馴染み、艶が増していく宝石です。そのため、色を育てる宝石とも称され、長く愛用すればするほど美しさを増していくでしょう。

アメジスト

アメジストは石英の変種で、濃淡のある美しい紫色の色彩を持つ宝石です。
主にブラジルやウルグアイ、インドなどで産出され、希少性の高さや色味の美しさから世界中で愛用されています。
誕生石の一つとしても知られており、指輪やネックレス、イヤリングなどのアクセサリーや装飾品としても人気です。
その美しい紫色からスピリチュアルな鉱物としても扱われており、癒しを与えたりインスピレーションを高める効果があると言われています。

 

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