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アンプとは、CDプレーヤーやレコードプレーヤーから送られた信号を増幅し、スピーカーで音を鳴らすための音響機器です。
増幅を意味する「アンプリファイア(amplifier)」が語源で、入力の切り替えや音質を調整するプリアンプ、音の増幅を担うメインアンプがあり、これらが一体となったプリメインアンプもあります。
この他、音だけでなく映像の処理も同時に行うAVアンプという機器もあり、これは映像信号をテレビなどのモニターに、音声をスピーカーに振り分ける機能があります。ホームシアターの5.1チャンネルでは6本のスピーカー、7.1チャンネルでは8本のスピーカーが必要となり、AVアンプはそれぞれのスピーカーに音声を出力し、サラウンド効果を発揮することが可能です。
■プリアンプ
プリアンプはプレーヤーから音声出力データを受け取り、音質の調整や入力切替などを行ってメインアンプに出力する機器です。音声を調節するため、コントロールアンプとも呼ばれます。
重量は比較的軽く、メインアンプと違ってスピーカーへの接続部がないため、裏側を見ればおおよそプリアンプかパワーアンプか、といった区別が可能です。
プリアンプの人気メーカーにはLUXMAN、Accuphase、McIntosh、Marantzなどがあります。
■パワーアンプ
パワーアンプはプリアンプから送られた音声データを増幅し、接続されたスピーカーに出力する機器です。
電源としての機能もあり、メインアンプという呼ばれ方もします。
内部に巨大な電源部を内蔵しており、土台が必要となるためプリアンプなどの機器と比べて重量があります。
裏側にスピーカーとの接続部があるため、パワーアンプかどうかの判別は容易です。
パワーアンプの人気メーカーにはLUXMAN、Accuphase、McIntosh、Marantzなどがあります。
■プリメインアンプ
プリメインアンプはプリアンプとパワーアンプの機能が一体化した機器で、インテグレーテッドアンプとも呼ばれます。
プリアンプとパワーアンプを別々に買わずに済むため経済的で、設置場所も1台分で良いので部屋のレイアウトなどに悩まずに済みます。
プリメインアンプの人気メーカーにはLUXMAN、SANSUI、YAMAHA、Marantz、DENON、SONY、ONKYOなどがあります。
■真空管アンプ
真空管とは、内部が真空となっている筒状のガラス管に電極が入っている電子部品です。
かつては多くの家電に使用されていましたが、半導体「トランジスタ」に置き換わる形で徐々に家電製品では使用されなくなっていきました。
この真空管を使用した真空管アンプは「音に温かみがある」「音質が柔らかい」と言われており、オーディオファンなどから根強い人気があります。
真空管アンプの人気メーカーにはLUXMAN、TRIODE、McIntosh、SUNVALLEYなどがあります。
■AVアンプ
AVアンプはプリメインアンプなどの音声増幅の機能に加えて、映像に関する機能もあるアンプです。
映像出力端子やデジタル端子などがあり、ホームシアターの構築も可能です。
複数のスピーカーを接続することで5.1チャンネル、7.1チャンネルのサラウンドで映画を楽しむことができます。
AVアンプの人気メーカーにはSONY、YAMAHA、ONKYO、DENONなどがあります。
スピーカーはオーディオシステムの流れの中で、最後の出口となる重要な装置です。
CDプレーヤーなどから出力される音のデータはまだ音になっていない電気信号ですが、この音声データがアンプを通って増幅され、スピーカーの内部で空気の振動に変換されることで、音として我々の耳に届きます。
スピーカーに電気信号が来た時、内部のボイスコイルに電流が流れることで空気の振動を生み、コーン紙の振動の幅によって音となって出力されます。
これがスピーカーの基本的な原理であり、この機構を箱状のキャビネットに固定したものが、我々のよく知るスピーカーという機器なのです。
スピーカーは使用する台数や配置の仕方によって、さまざまな種類があります。
以下に、スピーカーの種類についてまとめました。
■ステレオ
左右にスピーカーを配置し、右からの音は右のスピーカーから、左からの音は左のスピーカーから聞こえる、といった表現が可能です。
■2.1ch
2.1chとは、ステレオの2台のスピーカー(2)とウーファー(.1)でワンセットとなった配置です。低音を担当するウーファーによって音域の厚みが増しています。
■5.1ch
5.1chは前方に2台、後方に2台、センタースピーカー、ウーファーの計6台という構成です。
映画館の音響に近づくため、ホームシアターなどを楽しめます。
■7.1ch
7.1chは前後左右に1台、センタースピーカー、後方に2台、ウーファーの計8台による構成で、5.1chの上位互換のような配置です。
スピーカーの形状によっても種類が分かれます。
■フロア型
大型のスピーカーで、床に置いて使用します。
音質に優れ、ウーファーがなくても十分な低音域を鳴らすことが可能です。
■トールボーイ型
縦に細長いタイプのスピーカーで、テレビの横に設置する使い方がメジャーです。
低音域の再生もフロア型に次いで得意なので、音質にこだわる方にもおすすめです。
■ブックシェルフ型
サイズが小さく、持ち運んで使用するのに向いたスピーカーです。
サイズの小ささから、低音域を鳴らすのはあまり得意ではありません。
■埋め込み型
工事によって壁や天井に埋め込まれたスピーカーです。
設置のスペースが要らない点がメリットですが、家庭用としてはあまりメジャーではありません。
スピーカーにはさまざまな種類がありますが、キャビネット内部のスピーカーユニットの個数やWAY数によっても種類が分かれます。
■フルレンジ
キャビネット内部のスピーカーユニットが1つであれば、フルレンジスピーカーです。これは文字通りすべての音域(フルレンジ)を単一のユニットでカバーするため、混じりけのない音を楽しむことができます。
■2WAY
キャビネット内部に2つのスピーカーユニットがあるタイプが2WAYスピーカーです。高音域を担当するツイーター、低音域を担当するウーファーで構成されており、フルレンジスピーカーに比べて高音質で広い音域を再現できます。
■3WAY
2WAYスピーカーに中音域用のスコーカーを追加したものが3WAYスピーカーです。ツイーター、ウーファー、スコーカーによって更に広い音域をカバーでき、音質にも優れています。
■3WAY4
3WAYの構成で、ウーファーを2台にしたものが3WAY4と呼ばれるタイプです。
低音域の厚みが増すことで、重厚感のある音を楽しむことができます。