熱田神宮(あつたじんぐう)は、愛知県名古屋市熱田区にある神社です。主祭神として、…続きを見る
全国にあまたある神社の上に位置する伊勢神宮に次いで、尊い格式のある神社といわれているのが、熱田神宮です。このように称される理由は、熱田の地に三種の神器の1つである草薙剣が置かれているためです。113年に日本武尊の妻によって、草薙神剣が熱田の地に祀られてから2013年で、1900年もの長い歳月がすぎました。この間、熱田神宮は、源頼朝や織田信長から奉幣、奉納を受けたこともあります。また、明治天皇、大正天皇、昭和天皇、また、天皇と皇后両陛下が参拝に訪れるなど、輝かしい歴史がある一方で、1945年には空襲で被災、1955年の遷宮で再建された過去もあります。現在の本殿は2009年に造営された、新しい社殿で、2013年の創祀千九百年の慶節を晴れやかに迎えました。
歴史ある熱田神宮では年間を通じて多くの祭典や神事が行われます。主な行事だけでも、年間約60もの祭典と、約10の特殊神事があり、これらは昔ながらの形式に則って行われています。祭典の大半は日々の暮らしと深い関係にあるものであり、「熱田まつり」もその1つです。六月五日に行われるこの例祭は「尚武祭」とも呼ばれ、天皇陛下のおつかいの方を招いて行われる重要なお祭りです。当日は、花火、献花等の数々の催し物が行われ、約25万人もの市民が参拝する地域最大級の祭りです。地元の人は、毎年この祭日から浴衣を着始めると言う風習があり、会場には浴衣姿の人を見ることができます。この他、初詣や、一月五日の初えびす、五月八日からの花の撓の行事も多くの人が訪れるお祭りとして地域の人を中心に親しまれています。
熱田神宮は古来からの祭典神事を行う一方で、広く一般の人の守り神として祈祷や神楽の役割も担っています。
初宮詣、七五三詣、厄年・年廻り、神前挙式などの人生儀礼はもちろん、家内安全や業務繁栄の神札、また、交通安全や縁結びのなどの各種お守りを販売しています。また、個人や団体に対する祈祷も積極的に行っています。祈祷の予約は不要で、毎日朝8:00から夕方4:00まで授与所で受付けています。さらに、地鎮祭や竣功祭、入居清祓など、神職が現場に赴く、出張祈願、もしくは出張祭典にも対応しています。