明治神宮とは?

明治神宮とは、明治45年に明治天皇が、大正3年に昭憲皇太后が崩御されたことから、大正9年に御神霊をお祀りしたいという国民の声により創建されました。昭和20年に空襲に見舞われたものの、国の内外からの浄財により、昭和33年に復興造営され、現在の社殿が完成しました。

清らかな内苑を中心に、聖徳記念絵画館やスポーツ施設を持つ外苑と、結婚式やセレモニー、パーティー会場の明治記念館があります。常盤の森は神宮鎮座にあたり、全国から献木されたおよそ10万本を植栽されています。豊かな森へと成長し、国民の憩いの場となっています。

本殿でお参りすると「末広がりのご利益」が得られる

明治神宮の参道を歩いていくと、曲がり道の先に本殿が現れます。所説ありますが、曲がる角度は88度で、末広がりの八から来ているそうです。本殿でお参りすると、末広がりのご利益があるとのことです。

参拝の際には、神社のマナーを覚えておきましょう。まず、鳥居をくぐる際には一礼し、左側を歩く人は左足から、右側を歩く人は右足から入ります。参道の真ん中は神様のエネルギーが通ります。端を歩くようにしてください。手水舎で手と口を清めます。柄杓に口をつけないように注意してください。

神殿前に来たらお賽銭を投げないようにそっと入れます。鈴を慣らしたら、2礼2拍手、神様に「ありがとうございます」と感謝をし、手を合わせます。終わったら一礼しましょう。

都会では珍しい!湧水の井戸「清正井」

明治神宮では、「清正井」も忘れてはならないパワースポットです。テレビで紹介されたのをきっかけに、初詣では整理券が配られるほどの人気になりました。携帯の待ち受けにすることで、運気が上がると言われています。

清正井は、途切れなく湧き続ける湧水によって強い浄化作用があります。晴れた日の午前中に訪れるのがおすすめです。清正井は、陰陽が色濃くあらわれる「陰呼」という作りで、陰の気が満ちる雨の日や夕方以降は悪い気をもらいやすいとも言われています。そういったタイミングで明治神宮を訪れたときには、菖蒲の根によって水が浄化される菖蒲田から南池の周辺の散策が良いでしょう。

夫婦円満、家内安全のご利益があるご神木「夫婦楠」

明治神宮の境内には「夫婦楠」があります。思わず足が止まるほどの存在感です。夫婦楠は夫婦円満、家内安全のご神木です。夫婦楠の前から拝殿に向かってお参りすると、縁結びや夫婦円満のご利益があるそうです。恋人、夫婦の絆を深めたい人や、結婚相手を求める人におすすめです。なお、夫婦楠のようにしめ縄がされているご神木は、触れてはなりません。

神様の依り代となる神聖な木ですので、パワーをもらうのは、しめ縄のない木にしましょう。触らないまでも、夫婦楠の周りにはとても自然エネルギーが満ちている空間なので、楠の下でしばらく時間を過ごしてみてください。

明治神宮のすぐそば!代々木公園

明治神宮周辺のおすすめスポットとして、代々木公園があります。代々木公園は23区内の都市公園の中で5番目に広く、森林公園のA地区と陸上競技場、野外ステージのあるB特に分かれています。

かつては陸軍代々木練兵場だったのですが、戦後米軍の宿舎になり、東京オリンピックの選手村を経て公園になっています。隣接する明治神宮の緑とともに森を作っています。また、高さ15mから30mに及ぶ大小3基の噴水、水回廊を持つ水景施設ができ、水と緑に囲まれた公園となっています。

お弁当を食べたり、お昼寝をしたりするにもぴったりな代々木公園では、みんな思い思いにゆったりと過ごしています。

隠れパワースポット!代々木八幡宮

都内のパワースポットとして明治神宮は有名ですが、あまり知られていない隠れパワースポットとも言えるのが「代々木八幡宮」です。静かな住宅街の高台にあり、たくさんの木々の中に流れる空気が神聖な気持ちにしてくれます。明治神宮から近いので、神社巡りをしてみてはいかがでしょうか。

昔の武将が戦前に欠かさず参拝したといわれ、勝負運、出世運、成功運がアップするとされています。芸能人の間で「代々木八幡宮のそばに引っ越すと成功する」という噂もあり、お忍びで参拝するそうです。奥にある出世稲荷がパワースポットとして注目されていて、仕事運アップを求めて初詣する人も多いそうです。

明治神宮から歩いて10分ほど!国立能楽堂

明治神宮から徒歩約12分のところにある「国立能楽堂」は、能楽の保存と普及のために1983年に開場されました。能楽は世界の古典劇の中でも古い歴史を誇り、後世に長く受け継いでいくべきものです。

国立能楽堂では自主公演として、定例公演、普及公演、狂言の会のほか、中学、高校生を対象にした能楽鑑賞教室などを行っています。ホームページで公演日が確認できます。能舞台の床材には樹齢400年の尾州檜を、その他柱は台湾の大雪山系の樹齢2000年の檜を使用しています。

能舞台を見学するだけでも価値があります。見所(客席)は627席あるので、ゆったりと能楽を鑑賞することができます。