箱根神社

湖上の鳥居は「平和の鳥居」と呼ばれ、今上陛下の立太子礼と日本の独立を記念して昭和２７年に建立されました。水面に浮かぶ鳥居は印象深く、遊覧船からは背景に富士山も仰ぎ見ることができます。 平和の鳥居から御本殿までまっすぐに道がつながっており、本殿から数分も歩けばすぐ平和の鳥居まで行くことができます。

九頭龍神社側の階段を降りると、９つの龍が並ぶ「龍神水舎」があります。龍の口から流れ落ちるご神水は“龍神水”と呼ばれ、口に含むと不浄を清められます。 九つの頭を持つ龍の後ろには箱根大神様の神地、神山と駒ヶ岳が立ち並びます。眼光の鋭い龍からは強いパワーが発せられており、ここを訪れた人へご利益を送っています。

夕暮れの平和の鳥居。夜になると鳥居はライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸します。鳥居が光に照らされる時間には限りがありますので、お見逃しのないようにしてください。 平和の鳥居のすぐそばには芦ノ湖に沿って歩ける遊歩道があります。芦ノ湖は時間帯によって表情が刻一刻と変わっていき、趣が深いです。時間のある方はぜひ、芦ノ湖周辺を散策してみてはいかがでしょうか。

箱根芦ノ湖遊覧船のはじまりは、なんと1920年。歌人の与謝野晶子が1928年に乗船し、芦ノ湖遊覧船の短歌を残しています。 いくつか周遊コースがあり、それぞれで所要時間が異なります。ご自身のスケジュールに合わせ、有意義な湖上の時間をお過ごし下さい。

残念ながら箱根神社から富士山を拝むことはできませんが、遊覧船に乗ることで平和の鳥居と富士山の両方を同時に仰ぎ見ることができます。 水面に浮かぶ鳥居は存在感があり、芦ノ湖の対岸からも見ることができます。箱根神社の目印にもなっており、「箱根神社」と聞いてこの鳥居を思い出す人もいるほどです。