しかし、飼い主さまの中には「検査や治療はやりたいけれど、動物たちにかかる負担や経済的な面が心配」という方もいらっしゃると思います。その際は、これだけは最低限必要というものはご提示しつつ、飼い主さまと一緒に検査や治療の方法を決めていくスタイルを取っており、決してこちらの意見を押し付けるようなことはいたしませんのでご安心ください。
病院と飼い主さま、動物たちがチームとなって治療に臨み、お互いに情報を交換しながら、できる限り負担の少ない治療を行っていきます。
また、飼い主さまとのコミュニケーションの中で、病気の種類によっては飼い主さまの家族構成や他の動物を飼われているかなどの情報をヒアリングする場合もございますが、最初から飼い主さまのプライベートな部分に関しては聞かないよう心がけております。
ゆくゆくは、どんなことでも相談できるような関係を、ゆっくりと時間をかけて築いていきたいと思っています。
動物たちの病気予防に関して 避妊去勢に関しましては、将来的な病気の予防という観点で推奨しております。
オスの場合は精巣腫瘍や前立腺の肥大、メスの場合は子宮蓄膿症や乳腺腫瘍の発症をある程度抑えることが期待されます。
必ずしも手術をしなかったからといって病気になってしまうわけではありませんが、今までの経験上、避妊去勢をしておけば防げたであろうケースもありました。そのため、なるべく飼い主さまに後悔をして欲しくないという思いからもおすすめしております。
避妊去勢に関しては多くの飼い主様が悩まれることだと思いますので、利点や欠点、不安、疑問など遠慮なくご相談ください。
夜間診療に関して 当院にカルテがある方のみとなりますが、動物たちが嘔吐や下痢をしたなど、夜中に急な異変があった場合には、対応可能な範囲内で夜間診療も行っておりますので、一度お電話ください。
最初は電話を窓口としてご案内させていただきますが、夜中でも電話がつながって意見が聞けるという点で、飼い主さまに安心していただけることができればと思います。
また、スタッフの手が回らない、緊急手術が必要という場合は、近隣の夜間救急をご紹介いたします。
飼い主さまにお伝えしたいこと 予防の話にもつながることなのですが、コミュニケーションの一環として動物たちの体を小まめに触ってあげることは大切です。
しかし、予防を意識しすぎて無理にがんばって取り組んでしまうと、飼い主さまも疲れてしまいますし、動物たちにも逆にストレスがかかってしまい、結局長続きしないことも多くあります。
そのため、ワンちゃんであれば週に1、2回ブラッシングをかけてあげるなど、適度に取り組んでみましょう。ネコちゃんも同様にしてあげてください。
時々でかまいませんので、いつもと変わったところがないか注意して見てください。イボやフケが多い、散歩中でもバテやすいなど、病気につながる兆候を早期に発見できるかもしれません。