真言宗の教え

真言宗は、弘法大師空海(774~835)によって開かれました。
その教えは、自分自身が本来持っている「仏心」を、「今このとき」に呼び起こす即身成仏に求められます。
それは、自分自身を深く見つめ、「仏のような心で」「仏のように語り」「仏のように行う」という生き方です。
この教えをもとに、人々がともに高めあっていくことで、理想の世界である 密厳仏国土が実現します。

豊山派の歴史

豊臣秀長公によって奈良の長谷寺に招かれた専誉僧正は豊山派をおこし、長谷寺は学山として栄えました。豊山派の派名は長谷寺の山号「 豊山」に由来します。
江戸時代、五代将軍 徳川綱吉公の生母である桂昌院が音羽(現文京区)に護国寺を建立し、豊山派の江戸の拠点として末寺を増やしました。
現在は、全国に3,000カ寺、僧侶数5,000人、檀信徒数200万人をほこる、真言宗有数の宗団となっています。

定福院の歴史

天文三年周英法印創立であるが明治二年火災にかかって本堂庫裡ともに焼失、古記録を失った。
明治四年高橋察明の代に再建。
大正十二年第十九世堀隆法代に瓦ぶきにふき替え、また不動堂を創建し稲荷堂を改築。
昭和十六年二月堀隆道代となって寺門内外の整備をはかり、同三十八年より四十年に至る三ヵ年計画をもって開山堂を新築。