飼い主さまの負担を軽減するために 治療には二種類あります。その場に出ている症状を抑える対症療法と、病気の原因を探って元から治す根本治療です。たとえば下痢なら、少しの間の絶食や下痢止めによって症状を止められる可能性が高いですが、実際には原因として他の病気が存在している場合も有ります。当院ではそういった病気の治療に際し、最初から検査を行うかどうかを飼い主さまのご判断にお任せしています。大きな病気であれば早く検査をし、早期治療に入ることが理想ではありますが、検査となると精神面でも費用面でも飼い主さまの負担が大きくなってしまう場合があります。そのような点も考慮し、しばらく様子をみられそうであると判断したら、お薬を飲ませながら様子をみることもひとつの手だと思っています。
治療だけでなく、日々の生活もサポートいたします しつけ教室などはしていませんが、基本のしつけ方などは診察のなかでもお話ししています。気になることがあれば遠慮なくご相談ください。また、投薬の補助にも使える動物病院専用のトリーツなどの販売もしています。
事前の対策でリスクを減らしましょう 当院では7種以上の混合ワクチンをおすすめしています。淡路島は自然が豊かで、イノシシや鹿などの野生動物が人間の生活の範囲内、かなり近いところに生息しています。レプトスピラ症やマダニを介した病気など、人獣共通の病気が身近に潜んでいるため注意が必要です。これらの病気はワクチン接種やノミ・マダニの駆除剤で対策をとることができます。ノミ・マダニでひどい状態になるまえに、予防薬を使って駆除をすることをおすすめしています。また、ワクチンに関しても同様です。一度その病気にかかってしまうと有効な治療薬がないということも多く、点滴などで持ち直すのを待つしかありません。当院では予防できる病気をきちんと予防するために、もしもの場合に備えて事前にとれる対策をしっかりとしておくことをおすすめしています。
少しのケアが大切なペットの健康を守ります ワンちゃんの爪を長いままにしておくとカーペットなどに引っかかって折れることがあります。また、伸びたままにしておくと爪のなかの血管も伸びてしまい、短くすることが難しくなります。病院に爪切りをしにお越しいただくのももちろん良いですが、おうちでも切る、電動ヤスリをかけるなどのケアが可能です。日常的に削っていただくとお散歩で削れているのと同じで、徐々に良い長さに保てるようになります。一気に全部やろうとすると時間もかかりますし、ワンちゃんが我慢しきれないかもしれません。1日1本など毎日少しずつ、遊んでいるときにできる範囲で削ってあげてください。