八光流柔術 

八光流柔術は古武術の伝統を踏まえ近代的に進歩させたものであり、競技スポーツ武道とも一線を画す護身と自己完成、自他共栄の道を説くものであり、初代宗家奥山龍峰によって完成されました。


その実用性と合わせ『挑まず、逆らわず、傷つけず』の理念をモットーに、即物的な駆け引きや力のぶつかり合いを超え、「自分」と「相手」がともに調和しつつ動きます。そうすることによって、対立が消滅され、両者が一体となって心身が開放されていくのです。正反対のものと共に働き、両者を統合して新たなる地平を目指す。対立や矛盾を吸収して、新しいエネルギーを生み出します。(写真/月刊「秘伝」平成21年5月号に特集記事。左・二代目宗家奥山龍峰)


八光流柔術は護身術でもあります。(合気道、柔道とは異なります。)具体的には、指圧と同様、経絡を刺激し痛みを与え、相手の動きを封じるものです。術技のすべては、他者と争うためのものでは無いため、血気盛んな若者よりもむしろ、婦女子や未就学児童でも習得できる教授方法が取られています。現代の物騒な世の中にこそ、本当に護身術を必要とする人たちの用に供するように、カリキュラムが組まれています。