国立科学博物館は、1877年に創立された国立で唯一の総合科学博物館です。施設には…続きを見る
国立科学博物館は、1877年に日本で最初に創立された科学博物館であり、この施設には日本館と地球館のある上野本館、幅広い研究分野を持つ筑波研究施設、さらに、標本資料センターなど、東京都と茨城県に複数存在する施設からなる総合科学博物館です。
この内、上野本館、附属自然教育園、筑波実験植物園は一部分を除いて、広く一般公開されている施設ですが、データや資料の収集、保管の役割を主に担う分子生物多様性研究資料センター、産業技術史資料情報センター、そして標本資料センターは一般公開されていません。なお、筑波研究施設は年1回のオープンラボの時にのみ一般に公開されています。
これらの施設では、これまでに培われてきた科学的知見、標本や資料などが数多く保管、管理されており、その数は国内外のものを合わせて400万点を超えます。国立科学博物館では無形、有形問わず科学的知見を後世に継承する役割を担っており、上野本館のように、これまでに明らかになった科学的事実や物的資源を広く、わかりやすく伝えるという役目もあります。