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  • 日本館は、1931年にネオ・ルネサンス様式を基調として建設され、優れたデザイン性と重厚な造りであることから2008年には国の重要文化財に指定されました。 特徴として、建物を上空から見ると飛行機の形をしていることがわかります。これは当時、最先端の科学技術の象徴であったデザインを取り入れたものです。 地球館は、2002年に建築され、2004年にオープンしました。この地球館の完成と入れ替わるように2004年に日本館は、3年にも及ぶ改修工事に入りました。

  • 国立科学博物館では、より多くの人が快適に、そして分かりやすい展示を試みています。そのため、ハードとソフトの両面からバリアフリーの設計やシステムを積極的に取り入れています。 例えば、建物全体で、複数の授乳室や多目的トイレの設置したり、貸出用の車いすやベビーカーの用意、車いす用簡易リフトやAEDの設置などを行っています。 また、障害者料金の設定や、身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の入館の許可、常設展示の内容を音声(日本語、英語、中国語、韓国語、日本語子ども向け)の案内もあります。

  • 東京国立博物館の開館時間は、通常日で9:00 ~17:00まで、金曜日のみ9:00 ~20:00、入館は閉館の30分前までですが、夏季およびG.W.には延長する場合もあります。 また、特別期間中には開館時間の変更や、休館日が変更になる場合もあります。年度内の休館スケジュールや直近3ヶ月の休館情報など詳細な情報は公式HPから確認することができます。 入館料金は、常設展示、普通入館者の一般・大学生で620円、高等専門学校生を含む高校生以下は無料で、20名以上の団体の場合には割引料金が適用されます。

  • 国立科学博物館は広く多くの人に、地球、生命、そして科学技術に対する正しい知識を持ち、人類が自然と調和した持続的な発展を目指す重要性を認識することを使命としています。 このために、実証的研究により解明された科学知識を体系化し、分かりやすく解説展示を行うことで、人類の共通財産として将来に渡って、継承することが不可欠です。 国立科学博物館では、これらを達成するために、地球規模の調査研究、標本資料の収集・保管、そして、展示・学習支援の3つを主要事業に据えて運営しています。

  • 日本館は地上1階から3階部分に渡って、日本列島の地形の成り立ち、生物の適応、日本人の起源と文化、そして日本における科学史を包括的に展示しています。 中でも3階北翼では多数の植物や海洋生物の化石とともに、日本で初めてとなる中生代の脊椎動物のフタバスズキリュウの全身骨格は迫力の展示物です。 3階南翼では日本列島の自然について、気候や海流、そして地質、さらに、日本の鉱物とともに日本の落下した隕石とその成分について解説されています。

  • 地球館は地下3階から地上3階まで、宇宙と地球、生命の誕生から、地球に住む生物の進化、それぞれの生物の関わりから地球科学の最前線まで幅広い分野について紹介されています。 地下1階では、恐竜の起源から大型化と多様化、そして絶滅までを、世界各国で発掘された化石から読み解き、明らかになった進化の連続性を解説しています。 そして1階部分の展示では膨大な標本や資料を用いて、138億年の地球の宇宙、生命、そして人類の歴史を一望する、ダイナミックで大胆な展示が試みられています。