飲食店に出向いて長い行列に並ぶのが、きついと感じる方も多いでしょう。お店側も待っているお客様への対応など、業務の負担が増えます。しかし順番受付や管理、呼び出しができるシステムがあれば、店側も顧客側も待ち時間の悩みが解消されるます。そこで、飲食店向け発券機システムの機能や導入のメリット、おすすめ5選を紹介します。更に、発券機システム導入の比較ポイントも説明するので、選ぶ際に参考にしてください。
発券機システムの主な機能とは？
発券機にはさまざまな便利機能があります。どのような機能があるかみていきましょう。
| 予約や順番待ちの発券 | 予約と来店の順番を受け付け、番号の整理券を発券する機能があります。店舗に設置のタブレットでの受付もしくは、顧客のスマホなどWebからの受付が可能です。 |
|---|---|
| 順番の管理 | 予約や来店の順番を管理し、リアルタイムで受け入れ人数を調整する機能もあります。呼び出しに応じない顧客の順番を後回しにできる、順番入れ替え機能をつけることも可能です。 |
| 順番の呼び出し | 順番が来たら、電話やメール、LINEなどでお客さんを呼び出せる機能です。 |
| クーポンの発行 | Webで予約したネット会員や、店で順番受付をしたお客さん向けに、お得に飲食ができるクーポンを発行できます。クーポンは、リピート率を上げ、客単価を増やすのに役立ちます。 |
| 顧客情報の収集・分析 | 予約や来店により順番受付をしたお客さんの年齢や、来店回数などの情報を収集します。予約や来店が少ない曜日や時間帯を明らかにし、集客アップのための施策を考えるのに役立つでしょう。情報を分析し、メルマガやクーポン発行など販促につなげていきます。 |
飲食店で発券機システムを導入する顧客側のメリット
飲食店の発券機システムの導入は、顧客にとってのメリットは非常に大きいです。どのようなメリットがあるか、みていきましょう。
スマホやパソコンからもいつでも簡単に予約できる
以前は予約や順番の受付というと、電話が主流でした。ただ、飲食店の営業時間外などは受付ができない、忙しい時間帯は電話がつながらないことも多かったでしょう。しかし、発券機を導入することでWEB対応のシステムですと、時間を選ばずいつでも予約、順番受付をすることができます。
来店しなくても順番受付ができる
店内に順番受付のタブレットが設置されている場合は、一度来店しなければなりません。しかし、Web対応の場合はわざわざお店まで足を運ばなくても、自宅や勤務先、外出先でも予約や順番受付ができます。飲食店が遠方であっても予約しておいて、予約時間に到着するように出発すればよいので、効率的です。
行列に並ぶストレスがなくなる
発券機がない場合は順番を確保するために列に並ばなければなりません。長時間立ったままでひたすら待つことに、ストレスを感じる方もいるでしょう。暑い日や寒い日、雨や風の強い日などは身体的にも苦痛が伴います。しかし、飲食店に発券機システムを導入することで、来店前に順番が確保することができます。列に並ぶ必要もなくなるため、待ち時間のストレスも緩和されるでしょう。
待ち時間を有効活用できる
順番が近付いたらメールやLINEなどで呼び出しされるため、店内で待つ必要はありません。そのため、待ち時間も用事を済ませたり、ショッピングしたりと有効活用することができます。店内で待つというストレスからも解消されるので、顧客にとってメリットは大きいと言えます。
順番待ちのトラブルを回避できる
インバウンド需要も多い昨今では、ルールがわからない方がいると、割り込む人がいたり、知らないうちに順番を抜かされたりと、トラブルが起こるリスクがあがります。そうなると、お客様同士での揉め事に発展し、不快にさせてしまい再来店につながりません。しかし、発券機で順番受付をしておけば列に並ばなくてもよいので、不要なトラブルに巻き込まれることもなくなるでしょう。
飲食店で発券機システムを導入する店舗側のメリット
飲食店で発券機システムを導入することで店側にもさまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるか一部紹介します。
お客様が飲食店を利用しやすくなる
飲食店を利用する際に、店の前に行列ができていると待ち時間が生じます。長時間待たされるのは精神的・肉体的にも辛いなどの理由から他の店に行ってしまい機会損失につながります。しかし、発券機システムを導入することで順番受付ができるため、待たされる苦痛も大幅に軽減されるでしょう。
予約・順番受付業務の効率化
お役様の予約電話を受ける、来店時に順番の受付をするのは、店舗側の仕事です。しかし、発券機システムを導入することで、予約や来店時の順番受付、整理券の発券、順番管理や呼び出しなどの業務を全てシステムが解決します。その結果、店舗スタッフの負担が軽減され、業務の効率化にもつながるでしょう。
順番におけるトラブルの防止
店前に行列ができると、道路を塞いだり、近隣の住宅やお店の邪魔になるなどのトラブルが生じる可能性があります。また、自分が先だったとか、割り込まれたなどのお客様同士のトラブルが発生する可能性もあります。このようなトラブルで通常業務(接客や配膳・片付けなど)が滞ることで回転率が下がり売り上げ低下に直結します。発券機システムの導入によりこのようなトラブルも回避できます。
店内の混雑緩和
発券機がないとおお客様は順番待ちのために、ずっと店内に留まることになるため順番待ちの人で店内が混雑します。ウェイティングルームがない飲食店の場合だと、飲食中のお客さんも落ち着いて飲食しづらいでしょう。発券機システムを導入することで、順番が来たら呼び出してもらえるため店内で待つ必要もなくなるため、店内の混雑が解消されます。
顧客情報を店舗運営に活かせる
WEB予約を行う際に、お客様の氏名や性別や電話番号、予約時間などの情報を得ることができます。顧客データとして集積し、マーケティングに活かすことも可能です。例えば、メルマガ、LINEなどを用いたクーポンやキャンペーンの配信を行いリピート促進を行うことができます。
飲食店におすすめの発券機システム5選
順番待ちシステムは複数あります。中でもおすすめのシステムをピックアップしたので、自店にマッチしたシステムを探してみましょう。
EPARK(イーパーク)発券機システム
出典：EPARK(イーパーク)発券機システム公式WEBサイト
順番待ち＆予約受付システムで特許を取得しているEPARK(イーパーク)は、飲食店を中心にさまざまな業種に対応した発券機システムを提供しています。店内での発券機やWEBでの順番待ちシステムを提供し、日時指定予約の受付も可能です。更に、専用端末はタッチパネル形式で、操作がとても簡単で「受付状況をリアルタイムで顧客と共有」「メルマガの配信やホームページとの連携による新規集客」「LINEでの呼び出し機能」など、便利で効率的な機能が豊富に搭載されています。365日24時間コールセンターが対応するなど、トラブルへのサポート体制も充実しているので安心して導入できるでしょう。また導入店からは、利用客が増えて顧客の回転率がよくなったなどの声も寄せられており、評判が高まっています。
Q ticket
出典：Q ticket公式WEBサイト
Q ticketでは、タブレットと発券機で、店頭における順番待ち受付ができるサービスを提供しています。呼び出しや実際の来店の有無の自動チェックや、時間帯ごとの受付上限の設定、多言語での整理券の発券など利便性が高く、スタッフの業務負担を軽減させなおかつ、顧客満足度の高い機能が搭載されています。他にも、受付の入力項目をカスタマイズし、お店にとって必要な顧客情報を得ることもできます。多くの飲食店での導入実績もあり、信頼できるサービスとして人気が高いです。
matoca
出典：matoca公式WEBサイト
マトカ（matoca）は、LINEを活用した新しい順番待ち・整理券発券システムです。従来の紙の整理券とは異なり、スマートフォンひとつで完結できるため、様々な業種・業態で活用されています。マトカの最大の特徴は、LINEという身近なツールを活用している点です。ユーザーは、新たにアプリをインストールする必要なく、LINE上で簡単に整理券を発券したり、呼び出し通知を受け取ったりすることができます。
マイジュンバン
出典：マイジュンバン公式WEBサイト
お店側でネットに接続されたiPadを準備し、専用の順番待ちアプリをダウンロードするだけで、順番受付から順番管理、呼び出しまでの全ての機能が使用できます。発券機などの周辺機器を、準備する必要もありません。初期費用は0円ですが、月額使用料は5,980円となっています。しかも、LINEでのオンライン受付や呼び出しも、追加料金なしで利用が可能です。更に、お店にニーズに合わせて順番待ちの画面や、呼び出し音声などの自由にカスタマイズできるので、オリジナリティが出せます。また、30日間の無料トライアルも実施しているので、導入を検討する上で実際にサービスを試すこともできます。
GATEウェイティング
出典：GATEウェイティング公式WEBサイト
GATEウェイティングは、店頭での順番待ちやWEBからの来店予約受付を可能とする、予約順番管理システムを提供しています。 外部のグルメサイトやアプリとも連携できるので、より広い範囲からの集客が見込めます。また、事前の来店予約と直接来店による順番待ち予約が連動しており、同時に順番を管理することが可能です。リアルタイムで空席状況や受付状況を外部のグルメサイトやアプリに連携するので、無駄なく予約受付ができます。他にも受付内容のカスタマイズや、メール、SNSでの呼び出し、自動翻訳機能などの便利な機能が搭載されています。
飲食店向け発券機システムの比較ポイント
数ある発券機の中で、飲食店に導入するシステムのどれを選べばよいかわからない方も多いでしょう。そこで、発券機の比較ポイントを紹介していきます。
導入のしやすさ
予約や順番の受付、整理券の発券などをする発券機は、タブレットやディスプレイなど必要な機器がお店によって異なります。必要な機器の数や、初期設定の難易度もそれぞれ違ってきます。機器の数も必要最小限で設定もさほど難しくないなど、お店側の業務負担が軽減され、導入しやすい発券機を選ぶのがおすすめです。
機能性の高さ
発券機といっても、店内で順番受付後に整理券を発券する、ディスプレイで順番を表示する、オンライン予約が可能など様々な機能が設定されています。また、整理券が発券されず、スマホでのみ順番が表示されるというタイプもあります。スマホに表示することで、お客様が紙の整理券を紛失してしまうというリスクはなくなるでしょう。更に、呼び出し方法も電話やメール、LINEなどいくつかの通信手段から顧客が便利な手段を選べる場合もあります。また、顧客情報の収集、データ分析機能や広告表示など基本機能以外にも追加機能の搭載も可能です。
導入コスト
発券機システムの導入にかかるコストは、発券機本体代やライセンス費用などの初期費用と月額使用料やメンテナンス費用、アップグレード費用などの運用コストに分けられます。搭載している機能が多いと、導入コストも高額になりがちです。中には無料で導入できるというものもありますが、どうしても使える機能が限られてしまいます。コストだけで選ぶと、後で機能の不足が露見し、別のサービスに変えるという事態にもなりかねません。そうならないためにも、始めから業務の効率化や顧客満足度を上げるために、必要な機能が付属しているシステムを導入することをおすすめします。ただし、発券機は導入したら終わりではなく、継続運用することが想定されています。そのため、長期的に運用できる範囲内での運用コストでなければいけません。できる限り不要な機能は排除し、必要最低限のコストで最大のメリットが得られるのが理想的です。各発券機提供サービスの見積もりを依頼し、価格や機能を比較しながら慎重に決める必要があります。
顧客満足度
店側の業務効率化だけではなく、どのような顧客にとっても操作しやすく、利便性の高い発券機であることも重要です。機械が苦手な方でもわかりやすく、抵抗なく使えるような機器がどうかをチェックしましょう。また、インバウンドによる外国人観光客に対応し、多言語機能が搭載されているかもポイントです。更に、視覚障害者に対応した音声による呼び出し、高齢者にも配慮した設計になっているかもみておきましょう。
導入実績
飲食店を中心に、様々な分野で幅広く導入されているなど導入実績が多い発券機は、それだけ需要が高いということなので信頼できます。また、実際にホームページなどを確認して導入している店舗や施設の実績を事前にチェックすることが重要です。
サポート体制
発券機を導入後に、操作の仕方がわからない、機械がうまく作動しないといったトラブルが起こることもあります。その際に、いつでも問い合わせにスピーディーに対応してくれるかというサポートの手厚さも大事です。24時間365日稼働しているカスタマーサポートがあればトラブルも即時解消される可能性が高いでしょう。また、導入時にスタッフ向けに操作方法などのトレーニングをしてくれるか、マニュアルなどがきちんと整備されているかもチェックしておきたい点です。
飲食店向け発券機システムまとめ
飲食店を利用する際に、発券機システムが導入されていると予約や来店時の順番受付がスムーズにでき、店側にとっても業務の効率化や集客率のアップなどのメリットがあります。更に、顧客側にとっても、来店しなくてもスマホから順番予約できる、待ち時間を有効活用できるなどの利点が多いでしょう。発券機を導入する上で、導入しやすさや機能性、導入コストやサポート体制などポイントを押さえつつ、紹介した5つのおすすめ発券機の特徴を比較してみましょう。そして、自店に最適な発券機を見極め、導入を検討してみください。