





もくじ
- 薬剤師おすすめ!市販の温湿布5選
- ①ほぐリラ 温感 ハリックス ライオン
- ②興和 バンテリンコーワパップホット
- ③ライオン ハリックス55
- ④ロイヒつぼ膏 大判
- ⑤消炎・鎮痛温感パップ剤 ラクペタン温感
- 温湿布と冷湿布の使い方の違い
薬剤師がおすすめする市販の温湿布5選
今回も薬剤師の中尾文香先生が成分解説とともに、総合的に良いと思われる市販の温湿布を紹介します。効果や副作用、手軽さもワンポイントで紹介します。
①ほぐリラ 温感 ハリックス ライオン
解熱鎮痛効果のある主要成分のフェルビナクに加えて、血流を良くしてくれる生薬アルニカチンキが配合されています。

肩に貼りやすい大きさに作られているパップ剤です。

血流が悪く痛みがある肩に貼りましょう。



②興和 バンテリンコーワパップホット
鎮痛消炎効果のある主要成分のインドメタシンに加えて、トウガラシエキスが配合された温感タイプの貼り薬です。

冷えると悪化する痛みや、繰り返す慢性的な痛みに貼るパップ剤です。

肩、腰、膝、肘などに貼れます。


③ライオン ハリックス55
鎮痛消炎効果のある主要成分のサリチル酸グリコールに加えて、抗炎症成分のグリチルリチン酸が配合されている貼り薬です。
トウガラシエキスが配合されているので、温熱感があるパップ剤です。

サリチル酸グリコールは末梢神経に働いて鎮痛消炎作用を発揮し、血管を拡張して血流を良くする作用があります。
グリチルリチン酸は消炎作用があり、腫れや痛みを鎮める成分です。
弱酸性・高含水基剤で肌に優しいので、肌の弱い方でも安心して使用できます。

また剥がれにくくなっているので、よく動く方におすすめです。

④ロイヒつぼ膏 大判
鎮痛消炎効果のある主要成分のサリチル酸メチルに加えてノニル酸ワニリルアミドが含まれている湿布薬です。
ノニル酸ワニリルアミドはトウガラシのカプサイシンに似ている化合物で、体を温め血行を良くする作用があります。
通常の湿布薬と形状が異なり、直径3.9cmの円状なので、肩こりや背中、腰など痛い所にピンポイントで貼ることが可能です。

素材にレーヨン布が使われているので、水に強く耐久性が高いです。


⑤消炎・鎮痛温感パップ剤 ラクペタン温感
鎮痛消炎効果のある主要成分のサリチル酸メチルに消炎剤のdl-カンフルと温感を与えるトウガラシエキスが配合された湿布薬です。

湿布は伸縮性が良く全方向に伸びるため、貼った後も動きやすいです。

温湿布と冷湿布の使い方の違い
冷湿布は捻挫や打撲、筋肉痛など患部に炎症があり腫れや熱感がある場合に用いられます。
患部を冷やして気持ちいい場合は冷湿布が良いと考えられます。
温湿布は血流が悪いことで起こりやすい慢性的な肩こり、腰痛、神経痛などに用いられます。

お風呂などで温めると症状が落ち着く場合、温湿布が良いでしょう。

一般的に冷湿布と温湿布に含まれる解熱鎮痛薬の成分は同じであることが多いため、貼付した時にどちらが心地よく感じるかで選んでみてください。


<参考文献・URL>
ほぐリラ 温感 ハリックス ライオン
https://www.lion.co.jp/ja/products/178
興和 バンテリンコーワパップホット
https://hc.kowa.co.jp/otc/7374
ライオン ハリックス55
https://www.lion.co.jp/ja/products/175
ロイヒつぼ膏 大判
https://www.roihi.com/tubokou-l.html
消炎・鎮痛温感パップ剤 ラクペタン温感
https://www.info.pmda.go.jp/ogo/K0709000008_02_01
監修者

- 薬剤師
-
順天堂大学 漢方先端臨床医学
YOJO薬局 薬剤師
臨床と基礎研究の間で奮闘する現役薬剤師。
世の中への情報提供・教育に着目し、活動を広げている。
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