「いつもと違うお腹の痛み、なんだろう?」
実は20代でも発症することがある膵炎。近頃では若い人でも膵炎を意識する人も増えています。
日頃からお酒が好きで背中の痛みなどが気になる人は、膵炎のチェックをしてみるのもいいかもしれません。
今回も、内科医/消化器内科の岡村信良先生が丁寧に解説してくれます。



もくじ
膵炎とは
我慢できない痛みへ
膵臓の炎症を指します。
膵臓に炎症が起きると、お腹の上の方の痛み、左の脇腹の痛み、背中の痛み、吐き気、発熱などが起きます。
徐々に痛みが強くなり、数日後に我慢できないほどの痛みになります。
急性の場合は、突然猛烈な痛みに襲われます。また、黄疸が出る場合もあります。肌の色、目の白眼の部分が黄色っぽく見えます。




膵炎の原因
主にアルコールの摂取、胆石が原因!
女性が発症する場合は「胆石」の割合が高くなります。アルコール摂取をしない人であればほぼ胆石が原因と考えられます。
昔から、膵炎は男性に多く、女性の場合は高齢者に多い病気でした。
ただし、若い女性は比較的少ないですが、発症する可能性はあります。

これは、アルコールを男性と同じように飲む女性が増えてきたためと考えられます。アルコールをよく飲む人は、腹部の痛み、背部の痛みが出たら膵炎を疑いましょう。

また、アルコールに加え肥満、食べ過ぎ、脂肪が多い食事などは膵炎のリスクを高めます。急性膵炎は、アルコール、胆石が原因として多いですが慢性膵炎になる女性は、原因不明の人も多いです。

膵臓が悪いと出る症状 おならは関係ある?
膵臓が悪いということは、腸の働きや動きが悪くなっています。
動きが悪いとガスが溜まっておならが増えやすくなります。
また、消化不良によって脂肪が含まれた脂肪便が滞留することでガスの匂いが強くなり、おならの臭いが臭く感じるようになります。

急性症状について
〜急性の初期〜
・ 腹部の痛み(お腹でも上の方が痛む)
・ 背中が痛む
・ 吐き気、嘔吐
・ 痛みが強く我慢できない

〜急性の悪化〜
・ 尿の量が減少
・ 血圧低下、脈が速くなる、冷や汗
・ 感染症にかかりやすくなる
・ 肺に水がたまり呼吸が苦しくなる

~急性ではない場合の症状~
・ 腹痛が続く
悪化していくと
・ 消化不良が続く、下痢・便秘が起こる
・ 体重が減る
・ 糖尿病になりやすい、糖尿病が悪化
膵炎の治療法
痛みを取るために鎮痛剤を使用します。
また、膵臓の働きを上げるためにタンパク分解酵素阻害薬を使い、急性膵炎・慢性膵炎の症状をよくしていきます。
予防方法
アルコールの過剰摂取、食べ過ぎ、肥満などが急性膵炎を引き起こす中性脂肪を増やす原因です。

特にアルコールは付き合い程度であれば良いですが、毎日飲んでいる、お酒を飲まないと眠れないなどは、一緒に食べるおつまみの過剰なカロリーも気になります。


禁酒デーを設けてお酒との付き合い方を見直しましょう。
タバコを吸う場合は、急性膵炎のリスクをあげるので、禁煙をお勧めします。
一度膵炎を起こした場合は、再度膵炎を引き起こさないように原因となったものを避けましょう。
急性膵炎は再発リスクが高い病気です。アルコールが原因だった人は禁酒、胆石の場合は除去をします。
肥満やタバコもリスクを引き上げるので、ダイエット、禁煙をします。

膵炎にならないためにおすすめの食べ物、食べ方を教えて

どのくらいで膵炎になるかは断定できるものではありません。厚生労働省からは、1日平均20g程度を目安にするように指南されています。
女性の場合男性よりもアルコール分解速度は遅いことがわかっており、男性の半分程度が妥当とされています。さらにアルコールを飲むと顔が赤くなる、吐き気が出る、頭痛、眠気などが出てしまうタイプの人はもっと量は減らしましょう。
20gの目安は、
350mlのチューハイ1缶・ビール中瓶1本程度です。飲酒する人は、目安としてください。
また、膵炎予防は、食べ過ぎを控えることです。濃い味付けのおかずはご飯が進み食べ過ぎにつながりやすいです。さっぱりした、野菜の煮付け、焼き魚などにチェンジしましょう。


よくコンビニで食事を買う人は、おにぎりを何個も買うよりも、お弁当が良いでしょう。お米の量が決まっているものが良いです。
和食でおかずと副菜のバランスがよいお弁当を選ぶと、食べ過ぎ防止になります。



濃い味付けや脂っこいカレーやチャーハンなどの1品弁当は控えましょう。
香辛料が強い食べ物や、カフェインは膵臓にも負荷をかけています。


辛いものや香辛料は慣れてくると、徐々に量を増やしてしまうことが多いので、なるべく避けて膵臓の負担を減らしましょう。

カフェインが入っているのは、コーヒー、紅茶、緑茶などが多いです。1日1、2杯に止めてカフェインも取りすぎないようにしましょう。
今は、コンビニでも手軽にコーヒーなどの飲料が出来立てで買えますが、昼ごはんの後に1杯程度にします。

さらに飲みたいときは、ノンカフェインのコーヒーに変えて、カフェインの取り過ぎにならないようにしましょう。
<参考文献・URL>
e-ヘルスネット 厚生労働省 飲酒のガイドライン
監修者

- 内科医/消化器内科
-
2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。
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