友達
結局、ブルーライトカットの眼鏡って良いのかな？悪いのかな？
大人は使えても、子供の場合は気をつけなきゃいけないみたいだよ。今日は眼科医の山内先生が詳しく解説してくれるよ！
メディカルちゃん
女性医師
今日もよろしくね
もくじ
ブルーライトとは？
女性医師
ブルーライトは可視光線の一種で人の目に見える光です。紫外線の次に波長が短い光なので人の目の奥にまで入ってきます。
なにが問題なの？
友達
女性医師
目の中には、網膜、角膜上皮細胞という部分がありますが、この内部にまで到達することで目の細胞の生まれ変わりを乱し、生まれ変わりを遅らせてしまう影響があります。
ずっと見てると疲れもたまるよね
メディカルちゃん
女性医師
ブルーライトの光はバラバラに光るので、光が錯乱して目に届きます。長い時間見つめていると眩しい、疲れるといった症状を引き起こしますよ。
なるほど
友達
女性医師
このような目の細胞の生まれ変わりを乱す、疲れ目を引き起こすので長時間使用する人にとっては、目に悪影響があるとしています。
ブルーライトの目への影響
女性医師
ブルーライトは、目の奥にまで入り込んで目を外界から保護する役割のある角膜上皮細胞などの生まれ変わりを乱してしまいます。生まれ変わりが滞ると、細菌や化学物質が侵入しやすくなり、目の不調、目の病気を引き起すリスクが上がります。
メディカルちゃん
ただ目が疲れるだけじゃなくて、首などもこってくるよね…
さらに、疲れ目の原因となり目や周りの血行不良によって、眼痛、充血、かすみ目、物がぼやけるなどの原因になります。さらに疲れ目は、重症になると頭痛、肩こり、首こりなどを引き起こします。
女性医師
ブルーライトカット眼鏡は本当に意味がある？
女性医師
ブルーライトカットのコーティングがされているメガネは、ブルーライトをカットしてくれる効果があります。しかし、製品によってカット率が異なるので、ブルーライトを見る時間が長い人は、カット率の高いものを選ぶ必要があります。
カット率に注目。
メディカルちゃん
女性医師
また、選ぶ際には実際にかけてみる必要があります。ブルーライトカットのメガネは、ブルーライトをカットするために黄色がかった色味がついているタイプもあります。
私用でブルーライトカット眼鏡を使う人は、見た目以外に色がついていても問題ないですが「色を決める作業や仕事をしている人」の場合、裸眼と違う色合いになるので注意が必要ですね。
女性医師
友達
デザイナーの人などは注意だね
女性医師
現在は、クリアタイプで色味が入っていないものもあるので、実際にかけてみて色の変化がないかを確認しましょう。また、ともなってブルーライトのカット率がどれくらいかも確認して、ご自身の生活に合ったものを選びましょう。
ブルーライトカット眼鏡の子供への影響
女性医師
子供の目は、個人差がありますが、体同様に中学生ごろまでに完成されていきます。
その期間、ブルーライトカット眼鏡をかけ続けてしまうと、自然の光を目が取り込む時間が減り、目が色や光を間違って認識する、調節機能がうまく機能しなくなるなどの影響が及んでしまうと考えられています。
女性医師
友達
結局、子供にブルーライトカット眼鏡はどうなの？
大人と違い、まだ発展途上である子供の目は自然光をしっかり浴びて育てていく必要があります。子供には、ブルーライトカット眼鏡の使用は控えましょう。
女性医師
女性医師
しかし、その反面子供の視力低下が問題になっています。ブルーライトのせいではないのでしょうか。確かに現代の子供たちはブルーライトを浴びる機会が多くなっていますが、それが１番の視力低下を引き起こす原因とは考えられていません。子供の視力低下である近視の原因は、多くが至近距離でものを見ている・暗いところで本読み、ゲーム・姿勢が悪い状態で目を使っている時間が長くなっているなどが原因です。
ほかに気を付ける点はありますか？
メディカルちゃん
女性医師
お子さんの場合は、ものを見る距離に注意して、大人が指導して目に負担がかからないようにしていきましょう。また、日常的なブルーライトはお子さんの場合、そこまで気にする必要はありませんが、眠る前のブルーライトの見過ぎは睡眠の質の低下を引き起こすので、夜の使用は控えさせましょう。
ブルーライトカット眼鏡以外の対策
女性医師
ブルーライトを出してくる機器の画面に直接ブルーライトカットのシール、フォルターなどを貼り付けて、ブルーライトをカットするやり方があります。眼鏡をかけると鼻の部分が痛い、耳が痛いなどという方にはおすすめです。
スマホなどに貼っておきたいね
友達
女性医師
また、根本的にブルーライトの影響を少なくするには、ブルーライトを見る時間を減らす必要があります。
仕事で必要な時間以外のブルーライトを出す機器の使用は控えましょう。
女性医師
女性医師
ブルーライトは、目だけでなく、体へも影響を及ぼします。特に夜間のブルーライトを出す機器の使用は注意が必要です。
ブルーライトを見続けた後に眠ろうとしても寝付きにくいことがあるんだよね…
友達
女性医師
実は、長時間ブルーライトを浴びていると脳が目覚めてしまい睡眠に入りにくくなります。
この状態が何日も続くと睡眠不足になって自律神経の乱れが起き、本当に不眠症になってしまう人もいます。また、睡眠不足や質の悪い睡眠はあらゆる体の不調の原因や糖尿病、高血圧症などの原因になります。
女性医師
女性医師
睡眠不足は、日中の集中力低下にもつながります。眠る直前までブルーライトを見るのは、やめて最低でも１、２時間前には睡眠をとるモードに脳を切り替えましょう。
＜参考文献・URL＞
小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見
https://shirane.clinic/ophthalmology/contents/wp-content/uploads/2021/08/ブルーライトカット眼鏡.pdf
監修者
- 眼科医
-
東京医科大学眼科入局
2015年 田町三田やまうち眼科開業
安心して診療を受けることができるよう、環境を整えることに尽力。
丁寧な説明を心掛け、地域に根ざすクリニックをつくりあげていく。
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