紅茶や緑茶はカフェインに覚醒作用があるから
飲むタイミングは、
●朝起きたときが、すっきり目覚められておすすめ!
●仕事中など頭を働かせたいときにも良い
●紅茶にはレモンを入れてビタミンCを補えば美容面にアプローチ期待
もくじ
紅茶と緑茶の違いは?
紅茶も緑茶も、ともに体調に合わせて上手に飲めば、健康に良いといえます。ただカフェインが多いので量に気をつけましょう。
そうですね。つまり製造の過程で発酵させる際、発酵の度合いによってお茶の種類が変わり、風味や味、さらには栄養価も異なってくるのですね。
紅茶は製造の最終段階まで発酵させるため、発酵の度合いが高い「完全発酵茶」であり、緑茶は製造工程の最初の段階で発酵を止めるため、「不発酵茶」となります。
緑茶には、渋みの主成分であるカテキンが多く含まれています。
カテキンはポリフェノールの一種であり、体内の活性酸素を除去して細胞の老化を防ぐ、ウイルスの増殖を抑えて風邪を予防するといった効果があるといわれています。
カテキンは、茶葉を発酵させる過程でテアフラビンに変化します。
紅茶特有の赤味のある色はテアフラビンによるものです。
テアフラビンには、コレステロールの酸化を防ぐ働きや悪玉コレステロールだけを減らす働きがあり、脂質異常症を予防・改善する効果が期待できます。
カフェインが多いのはどっち?
カップ1杯(約120㏄)あたりのカフェイン量は、紅茶ですと36mg、緑茶ですと24mgとなります。
カフェイン量は発酵が進むほど増えるため、比較すると、緑茶よりも紅茶の方がカフェイン量が多くなります。
紅茶と緑茶の飲むタイミング!
紅茶や緑茶に含まれるカフェインには覚醒作用があるので、朝起きたときに飲むと、すっきりと目覚めることができます。
また、仕事中など頭を働かせたいときにもおすすめです。
さらに、カテキンやテアフラビンには血糖値の上昇を抑える効果があるので、血糖値が気になる方は、食事中や食後に飲むのもよいでしょう。
ホットor冷たい?どっちがいいの?
紅茶と緑茶は、ホットでもアイスでも美味しく飲めます。
しかし、冷たいお飲み物は身体や内臓を冷やしやすいので、冷えが気になる方はホットで飲むのがおすすめです。
逆に、身体を冷やしたい夏場はアイスで飲むとよいでしょう。
カテキンやカフェインは高温で、旨味成分のテアニンは60度くらいのの低温で抽出しやすくなります。
苦味が苦手な方は低温で淹れるのがよいでしょう。
美容面の特徴!
・ポリフェノール
・ビタミンC!
紅茶にはレモンを入れると美味しいだけでなく、美容面にもアプローチできるんだね。
紅茶にも緑茶にも抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれていますので、細胞の酸化や老化を予防する効果が期待できます。
また、緑茶にはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCはコラーゲン生成に関わる栄養素で、お肌のハリや潤いを与えたり、しわやたるみを防いだり、シミの原因となるメラニンを除去したりするのに効果的です。
紅茶にはビタミンCが含まれていませんが、レモンを入れてレモンティーにするとビタミンCを補えますので、試してみるのもおすすめです。
紅茶と緑茶の飲み方
紅茶や緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、体質によってはトイレが近くなってしまうことがあります。
カフェインによる影響は個人差が大きいため、日本でははっきりとした基準は定められていませんが、米国食品医薬品局(FDA)では1日カフェイン400 mg(コーヒーでは4~5カップ程度)までであれば、健康への悪影響はみられないとしています。
カフェインによってトイレが近くなるのを防ぎたいときは、「カフェインゼロ」や「デカフェ」と記載されている紅茶や緑茶を選ぶのがおすすめです。
カフェインゼロやデカフェのものを購入するのが難しい場合は、薄めて飲んだり、時間をかけて少しずつ飲んだりするとよいでしょう。
<参考文献・URL>
・公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット カテキンの種類と効果と摂取量
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/catechin.html
・わかさ生活 わかさの秘密 テアブラビン
https://himitsu.wakasa.jp/contents/theaflavin/
・農林水産省 カフェインの過剰摂取について
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
監修者
- 株式会社 Luce 代表取締役、健康検定協会理事長、臨床栄養協会評議員。山野美容芸術短期大学や服部栄養専門学校にて栄養学の講師を勤める。また、小田原銀座クリニックの栄養顧問など、栄養学・美容学の分野で活動。その他、テレビや雑誌などを通して日常生活に密着した健康知識・栄養情報を発信中。「痩せる時間に食べてみた」「栄養学の○と×」など著書も多数。
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