「働き始めて頑張っていたら足がズキズキ痛い…」
「気づいたら足の親指が反ってしまう外反母趾になっていた」など、20代にも増えてきている外反母趾。
メディカルちゃんのお友達も、足の親指が気になっているようです。
今日は、整形外科医の河合隆志先生が、治療方法や予防の仕方など基本的なことから、おすすめの「カンタンな靴の選び方」をワンポイントで教えてくれます。

もくじ
外反母趾ってなんですか?
足の親指の関節が、変形して、痛みが生じる状態です。
足の親指の付け根の関節が突き出してしまい、腫れや痛み等の症状が出ます。
・軽度 20~30度の場合
・中等度 30~40度の場合
・重度 40度以上の場合
外反母趾の治療をせず放置していると、変形が進行し症状が悪化する恐れがあります。
外反母趾の原因~原因はひとつじゃない?
●靴による圧迫
先端が細い靴や、ハイヒールを日頃から履くなど足を圧迫することで「外反母趾が発症するケースが多い」と考えられています。
そのため、男性よりも女性の発症率が高いです。
●生まれつきの足の構造(遺伝的要因)
・扁平足等の場合、5本の足指の付け根を結ぶアーチ状の構造が崩れてしまい、足の骨が扇状に拡がるため靴の圧迫を受けやすくなり、外反母趾を発症するケースがあります。
・足の親指が長いエジプト型の場合、足に体重が掛かる際、足全体の均衡を維持するために親指付け根に力が掛かりやすくなります。
その力を逃すために関節が内側に変形することで外反母趾を発症するケースがあります。
●関節リウマチ
関節リウマチを発症している場合、重度の外反母趾になるケースがあります。
●生活環境の変化
外で遊ぶ機会が減り、運動量も減少していることで足の筋力が低下し、外反母趾を発症しやすくなっていると考えられています。
外反母趾の症状~こんな症状に気をつけて
・足の親指付け根の「炎症」
・足の親指付け根の「痛み」
・足の親指の変形
・足の裏にタコが発生する
・歩行時の痛み

外反母趾の治療法
●保存療法
痛みの軽減、関節変形の進行の抑制等のため、靴についての指導が行われるケースがあります。
軽度から中等度の場合、グーパーグーパーと足指を開いて閉じて開いて閉じてという動作(母趾外転筋運動)を繰り返し行うことで、変形の矯正に作用すると考えられています。
また、両足の親指にゴム紐を掛けて指と指を離す方向に力を入れる動作により、痛みの緩和が期待できると考えられています。
パッド(痛みが生じている部分を除圧する)、矯正用装具(歩行時、夜間に使用する)、靴のインソール(足指のアーチを補強する)などが用いられます。
上記はどれも痛みの軽減に有効と考えられていますが、使用を中止するとまた痛みが発生してしまうケースが多いです。
消炎鎮痛剤入り外用薬(軟膏、湿布等)を使用するケースが多いです。
(他の保存療法と併用するケースが多い)
●手術療法
保存療法を行っても症状の改善がみられない場合、関節の変形が進行し強い痛みが生じている場合には、手術療法が検討されます。
外反母趾の術式はいくつかあり、
変形の進行度、足全体の形状、体型、年齢、仕事内容、入院できる日数、関節リウマチ等の合併症の有無等を考慮した上で適した手術の方法が選択されます。
<主な手術方法>
骨切り術 中足骨(足の甲にある骨)の一部分を切除し、変形を矯正する手術方法です。
外反母趾の予防方法
男性医師足の形状に合う靴を選びましょう
先端が細い靴、ヒールが高い靴の使用は控えましょう。
靴の中で足指が動かせるように、つま先に1~1.5cm程度余裕があるタイプがおすすめです。
また靴の中で足が前方にズレないように、足の甲とかかとが固定されるタイプを選ぶようにしてください。
●装具を使用する
・トースプレッダー
足の親指と人差し指の間に挟み込み親指を開くために使用します。
・足底板
使用する人の足型に合わせて制作されるインソール(中敷き)です。
●足裏をマッサージする
筋線維をほぐすようなイメージで指を前後左右に動かします。
●足指の動きを改善するストレッチを行う
①足指の裏を手の指先で押さえてゆっくり足指を反らせてください
②この状態を10秒間キープします
③次に足指を曲げるようにしてください
④この状態のまま10秒間キープします
●足指周りの筋肉を鍛える運動を行う
① 床にタオルを敷きます
② イスに腰掛けて床に敷いたタオルの上に足を置きます
③ 足指の力でタオルを手繰り寄せます
④ ③の動作を繰り返し行います
<参考文献・URL>
一般社団法人 千葉市医師会 痛みがなくても受診を「外反母趾」
https://www.chiba-city-med.or.jp/column/144.html
埼玉県整形外科医会 「外反母趾(ぼし)について」
https://www.saitama-med.org/soa/information23.html
監修者

- 整形外科医
-
医学博士
日本整形外科学会専門医
1997年 慶應義塾大学理工学部卒業
1999年 同大学院修士課程修了
2006年 東京医科大学医学部卒業
2006年 三楽病院臨床研修医
2008年 三楽病院整形外科他勤務
2012年 東京医科歯科大学大学院博士課程修了
2013年 愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
2015年 米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター(インディアナ)他研修
2016年 フェリシティークリニック名古屋 開設
「患者さんのしあわせをお手伝いする」
“感動を刻むクリニック”を院是とする。
FELICITY(フェリシティー)は「幸福、至福」を意味し、診療では全身状態を細かくチェックしながら、全力でサポート。
患者さんの幸せ、人類社会の進歩発展のために情報発信を行い、貢献していく。
最新の投稿
健康・病気2022.12.01右脇腹の肋骨の下の痛みに隠れた【胆石症・尿路結石・便秘症・帯状疱疹】
健康・病気2022.11.01なぜ突然ふくらはぎが、つる!こむら返りかんたん対処法3つ覚えて
健康・病気2022.10.11軽度~ズキズキ痛い外反母趾!矯正治療と予防。靴選びおすすめ方法
お知らせ2022.10.03左側の背中の痛みには、どんな病気が隠れているの?整形外科医が回答!











