メディカルちゃん | 芸能人にも多い不安障害！症状や治療方法をチェック【精神科医が解説】

メディカルちゃん

不安障害とは？

男性医師

不安や恐怖の異常な高まりにより、精神的につらくなり生活にも支障をきたすような疾患の総称を不安障害（不安症）と言います。

以前は「不安障害」という名称が一般的でしたが、最近は「不安症」と呼ぶことが推奨されています。

男性医師

米国精神医学会の精神疾患診断基準DSM-5によると、次のような疾患が含まれます。

社交不安症(人に見られている場面で何かをすることを過剰に恐れる病気)
全般性不安症（毎日の生活の中で漠然とした不安や心配を慢性的に持ち続ける病気）
パニック症（突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こす病気）
広場恐怖症（強い不安に襲われたときにすぐに逃げられない、または助けが得られそうにない状況や場所にいることに不安や恐怖を抱く病気）
限局性恐怖症（特定の状況や環境、対象に対し、非現実的で激しい恐怖や不安が続く病気）など

男性医師

以前は強迫症や心的外傷およびストレス因に関連したものも含まれていましたが、現在は除外されています。

パニック症は芸能人にも多いですよね。。

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不安障害の原因

男性医師

今のところ、原因ははっきりとわかっていませんが、セロトニンの分泌不足や睡眠不足、ストレスなどで発症すると言われています。

セロトニンとは、精神の安定に関わるホルモンの一つです。そのため、不足すると不安感が強くなると言われています。

男性医師

友達

セロトニンは幸せホルモンって呼ばれてるよね。

疲労や環境の変化、遺伝、薬の副作用なども影響しています。

男性医師

不安障害の症状

男性医師

不安障害には精神的症状と身体的症状があります。

精神的症状

過度の心配性で、理由がないのに不安になってしまう
毎日不安な気持ちになってしまい、リラックスできない
小さいことが気になり、必要以上に考え過ぎてしまう
寝つきが悪く、夜中に何度も起きる
記憶力が低下する
ネガティブ思考になりがちで、人に会うことを敬遠するようになる
集中できない
イライラ、そわそわする
人混みが苦手
人前に出ることや外出が困難になる
意識が朦朧とする

身体的症状

動悸
息苦しい
頭痛、頭重感
手足のしびれ、震え
耳鳴
めまい
過呼吸
胸やのどのつまり感
頻脈
下痢、便秘
胃部不快感や腹痛
吐き気、嘔吐
汗をかく
顔が赤くなる
四肢の冷感

友達

結構当てはまる症状があるかも！どうやって検査するんですか？

不安障害の検査方法

男性医師

問診やQEEG検査を行います。QEEG検査とは、脳の状態を客観的に確認する検査です。メンタルクリニックなどで受けられます。

不安障害の治療法

友達

もし不安障害だった場合、どんな治療方法がありますか？

薬物療法や精神療法、漢方薬を用いた治療を行います。

男性医師

薬物療法

男性医師

不安な気持ちを和らげる作用のある抗不安薬、セロトニンを調整する抗うつ薬などを使用します。抗うつ薬は、SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）を使用することが多いです。

精神療法

男性医師

カウンセリング・心理療法や認知行動療法を行います。

カウンセリング・心理療法では、不安な気持ちが生まれる原因や思考等について、心理士と一緒に理解していきます。不安感を克服するために必要な行動について、指導を受けることもあります。

男性医師

認知行動療法は、自身の行動や考え方を見直して、不安症状をコントロールできるようにするための治療法です。不安な気持ちを落ち着かせるトレーニングや、人との接し方のトレーニングなどを行います。

漢方薬

男性医師

西洋薬を使いたくない場合に使用されるケースが多いです。症状の改善が期待できます。

不安障害の予防法

メディカルちゃん

不安障害を予防する方法はありますか？

原因不明なため、予防法もはっきりとしていませんが、睡眠不足やストレス、疲労や環境の変化が要因にあることから、

男性医師

睡眠時間をしっかりとる。（個人差がありますが、7-8時間程度）
質の良い睡眠をとる。
疲労をためない。
主食・主菜・副菜の揃ったバランスの良い食事をとる。
1日3回食事をとる。

男性医師

ストレスをためない・発散する工夫をする。
1日30分以上・週2回以上の運動をする。
などを心がけましょう。

まとめ

男性医師

また、不安障害を放置すると、症状が悪化していく（うつ病発症等）リスクがあります。

不安に感じること自体は悪いことではないけど、不安な気持ちに苦しんでしまうようなら要注意ですね。

メディカルちゃん

男性医師

もしも不安障害の疑いがあるのであれば、自力でなんとかしようとせず、早い段階で医療機関を受診して治療を受けましょう。

まずはゆっくり睡眠をとって、そのあと受診してみます。ありがとうございました。

友達

＜参考文献・URL＞

女性の健康推進室 Wellness Labo ウェルネスラボ不安症群
https://w-health.jp/delicate/anxiety_disorders/

兵庫医科大学病院社交不安症
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/disease_guide/detail/155

厚生労働省知ることからはじめようみんなのメンタルヘルスパニック障害・不安障害
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_panic.html

MSDマニュアル家庭版広場恐怖症
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/10-心の健康問題/不安症とストレス関連障害/広場恐怖症

MSDマニュアル家庭版限局性恐怖症
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/10-心の健康問題/不安症とストレス関連障害/限局性恐怖症

監修者

江越正敏精神科医: 佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

芸能人にも多い不安障害！症状や治療方法をチェック【精神科医が解説】

もくじ

不安障害とは？

不安障害の原因

不安障害の症状

精神的症状

身体的症状

不安障害の検査方法

不安障害の治療法

薬物療法

精神療法

漢方薬

不安障害の予防法

まとめ

＜参考文献・URL＞

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