ノロウイルス消毒のキッチンハイター。食中毒を予防する調理器具の殺菌方法

最終更新日:2022/10/25│公開日:2022/10/25

友達
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そろそろノロウイルスが流行る時期だね。気をつけるためにやるべきことってなにかな?

管理栄養士の望月先生によれば、
ノロウイルスを予防する手洗いの基本は、

① 石鹸を使用してしっかりと洗う

② きちんと流水で流す

③ 水分をしっかりと拭く

④ アルコールで手指消毒を行う

です。

メディカルちゃん
メディカルちゃん

友達
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他にもキッチンハイターを使ったおすすめの予防法があれば教えてください

もくじ

  1. ノロウイルスが発生する時期!
  2. ノロウイルス食中毒の原因となるもの
  3. 食中毒を予防する方法
  4. 調理器具の殺菌方法
  5. 食中毒にならないための正しい手の洗い方
  6. 家族、同居者がノロウイルスになったときの注意点

■ノロウイルスが発生する時期!

一般的にノロウイルスは空気が乾燥している冬場にかかりやすいです。夏場でも発生することがあります。

 

主な原因としては、家庭や飲食店で、ノロウイルスの原因となる食品を食べることで罹患するとされています。

またそれ以外にも、罹患者の吐物や下痢便がチリやホコリとなり、それを吸い込むことによって二次感染が発症したりします。

 

ノロウイルスは感染力がとても高いウイルスなので、注意が必要です。

ノロウイルス食中毒の原因となるもの

ノロウイルス食中毒の原因となる食品には、加熱不十分な二枚貝が挙げられます。

 

加熱不十分とされる条件としては、調理温度が低いことや調理時間が短いことなどが考えられます。

ノロウイルス食中毒を予防する方法

ノロウイルス食中毒の原因となる二枚貝を加熱調理する場合には、中心温度を85~90℃として90秒間以上しっかりと加熱する必要があります。

 

これらの調理温度や調理時間を徹底しないと、加熱不十分となりノロウイルス食中毒の危険性が高まります。

 

また食器類の消毒も重要で、熱湯や次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。手軽に使用しやすいキッチンハイターをおすすめです。

 

これらできちんと食器類を消毒することで、ノロウイルスを失活させることができ、食中毒の予防に繋がります。

ノロウイルス食中毒を予防するための調理器具の殺菌方法

調理器具の殺菌には、熱湯、次亜塩素酸ナトリウム、キッチンハイターを使用します。

 

熱湯消毒は、一般的な中性洗剤でしっかりと調理器具を洗った後に、熱湯で5分間程度煮沸します。

 

または、調理器具に熱湯をかけてもよいでしょう。煮沸する場合には、大きめの鍋に湯を沸かして行います。

 

次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合には、表示通りに希釈してから調理器具を漬けて殺菌消毒します。殺菌後は、十分な流水でしっかりと流します。

 

キッチンハイターを使用する場合には、殺菌消毒したい調理器具に直接噴射してから5分程度置いておきます。

 

次亜塩素酸ナトリウムと同様に、殺菌後は十分な流水でしっかりと流しましょう。

 

キッチンハイターにはさまざまな種類がありますが、泡タイプのものが使いやすいのでおすすめです。

ノロウイルス食中毒にならないための正しい手の洗い方

ノロウイルス食中毒の予防として一番に挙げられるのが、しっかりと手洗いをすることになります。

 

日々の生活の中で1日に何度も行う手洗いをしっかりすることで、ノロウイルス食中毒の予防に繋がります。

 

徹底したい正しい手洗いの方法を解説します。

 

手洗いの基本は、

① 石鹸を使用してしっかりと洗う

② きちんと流水で流す

③ 水分をしっかりと拭く

④ アルコールで手指消毒を行うとなります。

 

1.石鹸を使用してしっかりと洗う

洗い忘れがちになる、親指、指先、手のしわまで石鹸をつけて丁寧に洗いましょう。

指輪をしている方は指輪を外して洗いましょう。

 

2. きちんと流水で流す

石鹸の泡残りがないように、流水でしっかりと流しましょう。

 

3. 水分をしっかりと拭く

キレイに洗った手は、清潔なタオルやペーパーなどを使用してきちんと拭きましょう。

 

4. アルコールで手指消毒を行う

清潔になった手は、アルコール消毒をして完璧です。

 

このご時勢なので、アルコール消毒液は至るところに設置してあります。

 

消毒液を自分で持っていない場合には、それらを使用してもよいでしょう。

 

そして自宅で調理をする際にも、調理前の手洗いを徹底するように心掛けましょう。

家族、同居者がノロウイルスになったときの注意点

家族や同居人にノロウイルス食中毒が出た場合の注意点は、以下のようになります。

 

・マスクを忘れずに

家族や同居人にノロウイルス食中毒が出た場合には、本人はもちろんですが全員がマスクをつけて飛沫感染を防ぐようにしましょう。

 

そうすることで二次感染の予防に繋がります。

 

・使い捨ての手袋を使用する

汚物処理やトイレ掃除の際には、使い捨ての手袋を使うようにしましょう。

 

手袋がない場合には、ビニール袋に手を入れて輪ゴムなどで縛っておくと代用できます。

 

・ゴミはビニール袋に入れて密封する

ウイルスが付着していると思われるゴミ処理は、ビニール袋を二重にして入れてしっかりと密封して捨てるようにします。

 

・吐物で汚れたものは消毒する

吐物で汚れた衣服やシーツやカーペットなどは、熱湯や次亜塩素酸ナトリウムなどを使用してきちんと消毒しましょう。

 

<参考文献・URL>
公益社団法人日本食品衛生協会- 食中毒菌などの話
http://www.n-shokuei.jp/eisei/sfs_index_s10.html広島県庁-家庭でできる食中毒予防のポイント ~調理器具類の洗浄・殺菌~
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/58/point-senzyou.htmlサラヤ株式会社-徹底した手洗い
https://pro.saraya.com/sanitation/noro/tearai/

監修者

望月理恵子
望月理恵子管理栄養士 健康検定協会理事長
株式会社 Luce 代表取締役、健康検定協会理事長、臨床栄養協会評議員。山野美容芸術短期大学や服部栄養専門学校にて栄養学の講師を勤める。また、小田原銀座クリニックの栄養顧問など、栄養学・美容学の分野で活動。その他、テレビや雑誌などを通して日常生活に密着した健康知識・栄養情報を発信中。「痩せる時間に食べてみた」「栄養学の○と×」など著書も多数。

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